ベルリン・天使の詩

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ベルリンの6月17日通りにある戦勝記念塔 (Siegessaule) を観に行きました。
何故ならば、1988年に公開されたヴィム・ヴェンダース の映画「ベルリン・天使の詩」
で重要なモニュメントとして、僕の脳裏に二十年近く焼き付いていたからです。
僕はこの映画、高校3年生の時に有楽町の映画館で観た。
「大学入試の合格発表の前に映画を観ると、受かっていることが多い。」
という当時あったジンクスに従い、第一志望であったT芸大油絵科の
合格発表に向かう前にこの映画を観たのだ。
そして映画の素晴らしさの余韻に浸りつつ、上野公園を抜けて
T芸大に合格発表を見に行っら僕の受験番号は無かったよー。
夕暮れの上野の森からカラス鳴く声が・・・・
そんなティーンのほろ苦い思い出を、ベルリンで蘇らせてしまいました。
ベルリン・天使の詩はあまりにもロマンチックな映画で、天使の視点からであれば
都市に暮らす人々のあまねく事象を見つめ得るという着想から作られた映像詩
ブルーノ・ガンツ演じる天使がこの戦勝記念塔で休憩しながら
ベルリンの街をやさしく見下ろすのです。
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撮影監督のアンリ・アルカンの空撮がすごいのよ。
十数年ぶりに、DVDで、観なおしてみたくなりました。
今となっては80年代後半のベルリンを記録した
貴重な映像となっているのではないでしょうか。
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ベルリン ハンブルク駅現代美術館

ベルリン市内に入り、最初に足を運んだのは
Hamburuger Bahnhof-Museum(ハンブルク駅現代美術館)でした。
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ベルリンなのにハンブルグとは紛らわしい名前
壁の崩壊後、不要になったベルリン~ハンブルク間を結ぶ
鉄道のターミナル駅が美術館に生まれ変わったのです。
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エントランスからいきなり目に飛び込んでくるのは
アン ゼル ム ・ キーファー ( Anselm Kiefer )の大作
巨大な空間を支配する存在感です。
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かつてこの駅に響き渡っていたであろう構内アナウンスや
ターミナルを行き交う人々の靴音が聞こえてくるような錯覚を覚えました。
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英国の(90年代の?)寵児、デミアン・ハースト(Damien Hirst) の作品
磨き上げられたステンレスの棚に、市販の薬が並べられていて視覚的にも美しい。
最近新しい話題をあまり聴かないけれど、それは単に僕が美術界の話題に疎いからかな
彼の作品を観るといつもオアシスの音楽が頭の中に鳴り響きます。
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お、グルグル
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米国の作家ドナルド・ジャッド(Donald Clarence Judd )の作品のための贅沢な空間
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そしてドイツの現代美術館のお約束、ヨーゼフ・ボイス(Joseph BEUYS)の作品
むせるような蜜蝋の香りが、彼の作品の大切な要素です。
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展示室を出ると美術館の中庭でレセプションの準備がされていました。
白いクロスのかかったテーブルさえ作品に見えてしまうのでした。
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ベルリン ドイツ連邦議会議事堂

ドイツ連邦の首都、ベルリンに来ています。
「ベルリン行ったことある?すごいよ」
とか「あそこ、結構やばいですよ。」などと
噂で聞いていたベルリン
いったいどうすごくてやばいのか?
ハンブルグから300キロさらに東へ車を走らせ
たどり着いたベルリンは確かに「すごくて」「やばかった。」
都市ではいつでもそうだけれど、あまりにも
膨大な情報に圧倒されているので、少しずつ整理していこうと思います。
まずはドイツ連邦議会議事堂 ”ライヒスターク”(Deutscher Bundestag “Reichstag)
この重厚な建築は1894年に竣工したドイツ連邦議会議事堂
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しかし、二次大戦末期にベルリンに侵攻したソ連軍によって爆破され、
戦後は廃墟のままずっと放置されていたです。
ベルリンの壁崩壊後は再び議会として使用することになり、
ノーマン・フォスター設計の元、旧議事堂の外観を維持しつつ再建されました。
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古びた外観を保存しつつミスマッチなほどのハイテク建築、それはまるで
宇宙戦艦大和のコンセプトみたい。
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ちょうど日没前の西陽の強い時間に議事堂内に入ったのですが
コンピュータ制御の巨大なサンシェード(写真左の網のような物体)が
人々を陽射しから守っていました。
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巨大なガラス張りのドームはまるで体内のようで
螺旋状のスロープを移動する人々がシナプスのように見えました。
ベルリンの壁崩以後、どれほどのエネルギーで
この街が再開発されてきたのか、肌で感じてみようと思います。
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ハンブルグ 牧会者就任式

北ドイツの港町、ハンブルグに来ています。
さ、寒い。町を歩く人々は皮のコートを着ています。
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僕も凍えそうなカモメ見つめ泣いていました。(嘘)
ハンブルグにやってきた理由は、北ドイツ唯一の日本人宣教師
井野 葉由美宣教師の牧会者就任式に出席するためです。
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日本から安海靖朗師が来て下さり、礼拝メッセージを取り次いで下さりました。
井野宣教師が自ら、ドイツ語に翻訳されていました。
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続いて、メツガー牧師からの祝辞
井野宣教師は13年前、この牧師から洗礼をハンブルグで受けたのです。
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そしてミューラー宣教師からの祝辞
ご自身の宣教師人生を振り返って「困難なことはあったけれど、
我慢して仕事をしたことはなかった。」という言葉が印象的でした。
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最後にボルマン牧師からの祝辞
かっこいいおじさんです。
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按手の祈りの後、僕からも教会の皆様にご挨拶
これから、同じヨーロッパの日本人宣教師としてよろしくお願いします。
礼拝の後、ソプラノ歌手の工藤篤子さんのお宅にお招き頂き
遅くまでお邪魔して、久しぶりにゆっくりお話し出来ました。
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スケベ人間と犬

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ブログのタイトルは誤変換、なんだか昔の日活映画のタイトルみたいだ。
オランダハーグのビーチScheveningen(スケベニンゲン)にたどり着きました。
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オランダ・ハーグに暮らす坂東氏と再会
彼は高校時代からの旧友です。
彼とは今も PICASONICを主宰しています。
そちらのオランダブログで彼のファンも多いことでしょう。
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このビーチを一番喜んでいたのは愛犬ハンナ
長い車の旅で、開放感を求めていたのでしょう。
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僕も一緒にはしゃいで海岸を走っていたら
どうやらその時携帯電話を落としてしまったみたいです。
困ったなぁ。
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そんなペケがありつつも、夕焼けが美しい日でした。
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ユトレヒト古典音楽祭

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ユトレヒトに来ています。
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運河沿いに小さなお店やカフェが並ぶオランダの古都です。
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洗練されたモダン・デザインの雑貨屋や骨董品店などが並んでいます。
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ウィンドーをのんびり眺めて歩くだけでも飽きません。
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古い絵付け陶器のミルクピッチャー、2ユーロは安いなぁ。
でも旅人なので、モノは買わずに通り過ぎることにします。
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今ユトレヒトではユトレヒト古楽音楽祭が開かれています。
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開催期間中、町の中にある教会はすべてコンサート会場になります。
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僕が聴いた中で秀逸だったのは、バロック時代の混声合唱
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このボーカル・アンサンブルは聴衆からも熱い拍手喝采を受けていました。
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虹をみたかい?

ミラノからスイスを抜け、フランスとドイツを縫うようにして
北へ700キロ北上しています。
途中、フランス・ストラスブールで綺麗なアーチを描く虹をみました。
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デジカメじゃ写らないのかな?僕にはみえるのですが
皆様にはみえますか?
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日没後、焼けるような空に驚き車をとめました。
空がでっかくて、かつて暮らした小笠原諸島・父島の
ウエザーステーションからの夕焼けを思い出しました。
七年前の今日
六年前の今日
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白バラの祈り

昨夜は夕方にMACOから電話あり、夕食のお招き。
うれしいね。
食後にALEXから「あなたこのドラマ知っている?」といって
日本のドラマ「マイ★ボス マイ★ヒーロー」を観せてもらう。
長瀬智也(TOKIO)のコメディタッチな演技に笑った。
日本のドラマって面白いねぇ。
でも、イタリアでイタリア人から日本のドラマを紹介してもらうって
変な話だ。(いつものことだけれど)
前回日本に帰っても、テレビを観る暇などはなかった(W杯は観た)のだけれど
一本だけ下高井戸シネマで素晴らしい映画をみた。
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それは 白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々という2005年のドイツ映画
僕がウダウダと内容を解説よりは、是非リンク先のWebページを観て欲しい。
僕は劇中の女優の演技(内面から滲み出る強さと美しさ)にすっかり参ってしまった。
主演のユリアさんは「ゾフィーのもっていた信仰に関心をもち、それを尊重した。」
とインタビューで述べています。
実際に、ナチス政権下で世論がファッショな状況で、組織に頼らずして
伝えるべき真実を語った彼女の姿は殉教したメッセンジャーの姿です。
自分だったらこの時代に、このように生きれたのだろうかと
問わずにはいられませんでした。
9月にDVDが発売されるそうです。
多くの人に見てもらいたい作品です。
七年前の今日
六年前の今日
五年前の今日
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犬の人生

いつも犬の散歩で出会うアンナ(ザンナの飼い主)からお願い事をされた。
「あなたがいつも撮っている犬のデジカメ写真、CD-Rに焼いてちょうだい。」
「もちろんいいですよ。」と応えて、家で犬の写真を整理していたら
思わずほのぼのとしてしまった。
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1年半前、保健所から引き取ってきたばかりのハンナ
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引き取り手がいなければ処分されることになっていました。
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いつも眠そうな顔で、膝の上で眠ってばかりいました。
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ザンナとの初めての出会い
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そしてこれが今日、人間でいうところの二十歳だそうです。
いつのまにか大人になっていたんだなぁ(しみじみ)
今日のブログのタイトルはマーク ストランド(Mark Strand)著、村上 春樹(訳)の
「犬の人生」から拝借しました。
七年前の今日
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温泉休暇

実は6月と7月の日本・韓国巡回あたりからずっと
走り続けていた感じで、エネルギー切れを感じていました。
脳みそにも連続使用可能時間が限られているらしく
ここのところ、頂いたメイルをじっくり読んだり
気持ちをこめてお返事することすら難しくなっていた訳です。
そこで、思い立って二泊三日で休暇をとることにしました。
インターネットで犬と宿泊が出来、温泉があるドイツの
Baden Baden(バーデン・バーデン)行きを決定
ミラノからスイスを越えて、500キロほど走ると
ローマ時代からあったという温泉保養地Baden Badenにつきます。
ちなみに地名の[Baden]とはドイツ語でお風呂の意味
直訳すると「お風呂・お風呂」という村です。
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ローマ様式のクーポラ、大理石建築のサウナや浴槽は
なかなかの風情で、ボーッ時を過ごすにはよいところ
かつてのローマ帝国は、軍隊の駐屯地に
兵士のためにこのような温泉をつくっていたそうで
この温泉も1900年の歴史があるそうです。
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ちなみに男女混浴で、タオルの持ち込みすら禁じられています。
抵抗を感じる人もいるかも知れないですね。(僕はあまり気にならない。お風呂だからね)
欧州にある昔ながらの温泉文化に興味をもちました。
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