2018年の7月5日から30日までの間、母国日本にいた。
札幌から始まり、御殿場でのカンファレンスで公的なスケジュールを終え、成田へ向かう直前に、久米小百合さん(異邦人のヒットで知られた元・久保田早紀さん)と「移動と死」というテーマでトークイベントを行った。
(イベント10日前に、告知として行った配信版トークは→こちら)
今回は日本にいる友人たちには、日本への一時帰国を知らせなかった。(不義理してごめんなさい。)
プライベートの時間は、介護老人保健施設にいる母に会いに行くことにしたかったのだ。
もう自立した生活ができなくなった母は、投薬の管理、食事の管理、入浴などを医療介護スタッフのお世話になりながら暮らしている。僕が施設から去るときには、いつも寂しそうにこちらを見つめていた。
夕暮れ時の光を背負った富士山のシルエットと「今度はいつ日本に来るの?」と尋ねた母の震える声が、欧州に戻った今も脳裏に焼き付いている。
内村先生、お母様の様子が目に浮かび、私の心も思わず震えてしまいました。間も無く83歳になる私の母は、おかげさまで年相応に元気にしています。ですが、月日が経つ早さをどこと無く憂い、間も無く迎えるであろう人生の終わりを理解しながらも、迎えたくない、そんな不安を感じているように思えます。母はまだ神様に出会っていません。私の信仰を理解し受け入れながらも、自分は毎朝、祖父母の写真とお札に手を合わせ私の健康と幸せを祈ってくれています。若いときから「頑張る」が口癖だったらしい母。今は「大丈夫。大丈夫。」と私に言い聞かせながら、次に私が日本に帰る日を心待ちにしています。昔はしなかった、ハグを求めてくるほど母も弱く小さくなりました。「おばあちゃんがいなくなったら、ママ泣いちゃうよ。。。」と思わず、息子にこぼした私の言葉の裏には天国での再会に不安があるからでしょうか。。。今また思い出す母の姿は、それでもやはりありがたく、そして恋しいです。
久美子さん、お母様が神様に出会い、そして旅の終点が、また新しい旅の希望であることを知って頂きたいですね。聖霊が、久美子さんを通してそのことを伝えてくださるよう祈っています!