[MR.JONES]

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[MR.JONES](邦題:心のままに)をDVDで観た。
12年前のリチャード・ギア主演の映画
精神科医とクライアントの関係を描いた作品と言うことで
公開当時話題になったのだが、何となく敬遠していたのだ。
ビデオ屋さんでは「ラヴ・ロマンス」のカテゴリーに並んでいたし
パッケージも、アメリカン・ジゴロ代表のリチャード・ギアがベタベタな感じだったし
・・・で、12年も保留にしていたのですが、
寝かせたかいもあり(?)観てみたら結構面白かった。
ひとつは、「精神病」とは何か?という直球な問いがあったこと
私たちがそのように呼び、社会から隔離している症状と
社会生活を普通に(?)営んでいる人々とのボーダーは何処にあるのか?
リチャード・ギア演じる[MR.JONES]は社会生活に支障を
きたすほどの「躁鬱病」と認定される訳だけれど
どのへんから社会生活に不適応と認定するのかは難しいよな。
などど思わされました。
また、「精神病」と呼ばれる病気の根本原因は何か?
という問いも、さらりと丁寧に投げかけていました。
[MR.JONES]の心の傷は、家庭環境はもちろんだけれど
一番の鮮明な傷は、音大生時代の失恋にある。
パラノイア・スキゾ、色んな精神病のカテゴリーがあるけれど
すべての根本原因は人との関係、すなわち「愛」に起因する。
病を負っている人々が求めているのは「分析される」ことではなくて
「一緒に人生を歩んでくれる人」なのだ、ということを考えたりしました。
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曇り空の月曜日

ミラノはどんよりとした雲に覆われています。
明日は”TUTTI I SANTI”(トゥッテイ・イ・サンティ)
と呼ばれる全聖人を記念した祭日。
昨日の日曜日とあわせて月曜も休暇をとり、
連休にした人も多いようです。
ミラノではこういう休暇の取り方を”PONTE”(ポンテ)といいます。
ポンテは「橋」という意味、つまり休暇と休暇に橋をかけて連休にするという意味
イタリア人は有給休暇はだいたい”PONTE”(ポンテ)として使うようです。
こういう休暇の取り方は会社でも推奨されるらしい。
仕事が出来る人は、リフレッシュ上手という価値観がありますしね。
そんなわけで、今日のミラノはなんだか閑散としています。
本日の一枚(空飛ぶワンコ)↓
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冬時間

昨夜でサマータイムが終わり、今日から冬時間。
つまりこれが標準時間で、日本との時差は一時間拡大。
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東京からマイナス8時間、この街は再起動しました。
それは結構不思議な感覚です。
我が家の時計は、自動的に時刻が補正される電波時計
昨夜、0:59分に何気なく時計を見たのだ。
「あー、今日も遅くなったな。そろそろ寝るか。」と思っていたら
時計はもう一度0:00に戻った。つまり夜中の01:00にはならなかった。わお。
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一時間の違いって、結構精神面にも肉体面にも大きな違いですよね。
とつぜん余分に一時間もらった気がして、一時一時を大切にしようと思ったのでした。
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犬の散歩は犬にお任せ

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ハンナが生後2ヶ月のときから面倒を見てくれた姉貴犬ザンナ
最近はハンナのリードをぐいぐい引っ張って散歩に連れて行ってくれます。(ホントよ)
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ロバート・メイプルソープ展

夕方過ぎにミラノを発ち、お隣の(といっても150キロ離れた)トリノへ行ってきました。
TさんとMさん、そしてワンコのハンナも一緒です。
トリノ市内を貫く川沿いの道は、すっかり紅葉していました。
川では、のんびりカヌーをしている人も・・・
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トリノへ向かった理由は、Robert Mapplethorpe(ロバート・メイプルソープ)
の大回顧展を観るために他なりません。
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彼が、1989年にエイズで世を去ってからすでに15年以上経過しているのですが
いまだに彼ほど、現代美術界に影響を与えた写真家はいないのではないでしょうか?
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展示も、彼を美術史と写真史の文脈の中でとらえ、その位置づけを明確にしようという
意欲的なキュレーションで、マン・レイやウォーホルの作品との比較なども行われていました。
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今年いっぱい展示が行われています。詳細情報は下記のサイトで
http://www.mapplethorpetorino.it/
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スパゲッティ・ボロネーゼ

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昨夜はTさんがSpaghetti alla bolognese(スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ)を創ってくれました。
日本で言うところのミートソースです。
赤ワインをふんだんに使っていて、コクがあり、美味。
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ラブラドール3兄弟

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公園でおなじみのラブラドールレトリバー3兄弟(全員オス)
ハンナは彼らに囲まれるとご機嫌です。
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「男たちに囲まれて 熱い胸を躍らせる 気ままな娘よ♪」 って、思わず
*リリー リリー・マルレーンを口ずさんでしまいました。古いか
*リリー・マルレーン(Lili Marleen)
第二次大戦中(1939)にドイツで生まれ
加藤登紀子による訳詞と唄で日本では知られています。
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何故あなたは国を出たの?

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今日は語学学校で、ロシア人のおばさんのお誕生日パーティがあった。
こういった企画は、労働者のための語学学校ではよくあることだ。
まだイタリアという国にコミットしていない外国人たちに
パーティーという”状況”を通して、学習してもらう意図がある。
実際に、普段の授業では出来ない「フランクな会話」
そして「議論」に近いものにも発展していくのがパーティだ。
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皆がシャンパンに酔った頃に、「前から質問したかったのだけれど」
と前置きをして、ペルー人のおばさんが、唯一日本人である僕に聞いた。
「あなたは何故、自分の国を出る必要があったの?」
皆が僕に注目する。彼女の「問い」は、「皆の疑問」を代表していたのだ。
おばさんが続けてこう言う。
「私たちが自分の国を出て、イタリアへ働きに来た理由はたった一つよ。
“Economico”(経済の事情)、これだけよ。それ以外に、
家族や愛する人と離れて暮らす理由なんてあるのかしら?」
ナイジェリア人も、中国人も、フィリピン人も、コスタリカ人も
僕の答えを興味深く待った。
僕は答えられなかった。「ごめん、難しい、うまく説明出来ないな。」
クラスを出るさいに、先生が僕を気遣うように
「すこし、語学的にむずかしい議論だったわよね。」
と言われた。
帰り道、なんだかとてもへこんだ気持ちになった。
語学力の乏しさに?もちろんそれはある。それは大きい。
イタリア語が自在に使えるならば、たくさんのことを言える。
「僕たち(日本人)は、たくさんの経験やキャリアを積みたいんだよ。」
「日本だけにチャンスがあるわけではないんだ。」
「物質的な豊かさだけを求めているわけではないよ。」
だけれど、僕はたとえ「日本語で答えてもいいよ。」と言われても
彼女が”本当に”疑問に思ったことに,、正面から答えられるのか解らなかった。
彼女は確かに、僕に、こう訊ねたのだ。
「家族や愛する人と離れて暮らす理由なんてあるのかしら?」
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坂本龍一+ALVA NOTE コンサート

ミラノのTEATORO MANZONI(マンツォーニ劇場)において
坂本龍一とドイツ在住の音楽家/美術家=ALVA NOTE(アルヴァ・ノト)
による、インプロビゼーション(即興演奏)コンサートがありました。
本当は、個人的にはコンサートに顔出している場合ではなかったのですが
それは、ここではおいておいて、まず結論からいいますと、かなり格好良かったです。
僕は小学校5年生の時、給食費(2.800円)を学校にもっていかずに
YMOの「増殖」というレコードを買ってしまい、親にぶっ飛ばされたこともある
典型的な(?)YMOチルドレンなので、
坂本がステージに立ち、かつピアノに座って前髪をかき上げたりするだけで
「教授~!」って心の中で叫んでしまい、あまり冷静な感想は言えない。
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会場となった劇場には、ラップトップコンピュータ2台と
グランドピアノが一台、横長のスクリーンが背景として配置されている構成
ALVA NOTE(アルヴァ・ノト)がラップトップで奏でるパルスサウンドと
坂本龍一の奏でるピアノが絡み合って、映像が生成されるのだ。
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その映像なのだけれど、パルスに反応して形を変えていくのが
線、円、直方体といったミニマルな図形でして、これがなかなかディープ
そして、単純に気持ちよかったです。
前頭葉を「撫で撫で」しながら、深ーい所へと、二人のアーチストが
グルになって人を連れて行っちゃう。その業を心得てる。
イタリア人の反応は大方「ブラボー」っていう感じ
だけれども、アカデミックな坂本を期待していた老夫婦の観客などは、
眼球をマッサージしながら足早に会場を去っていく(疲れたんだよね、きっと)
そんな2時間でした。
特筆すべきは、入場料が16ユーロ(約2000円)だったこと。
これは、ミラノでは標準価格なのですが、クラブのチャージ並ですよね。
ありがたや
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「ダイナマイト」のことを考えた

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シトシト小雨の降る日曜日
礼拝メッセージは、「ローマ人への手紙 1章16節」から
” 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、
信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。”  パウロの言葉だ。
パウロは福音(十字架の言葉)は、神の力(dunamis)だと言った。
この(dunamis)という言語のギリシャ語は、英語のダイナマイト(dynamite)の語源
現代において、福音はダイナマイトのように強い影響を及ぼすものとして
人々の生活にどれくらい生きているのだろう?そんなことを考えた。
今日は、教会にインド人のスミタさんとお別れをした。
今週、インドへ帰るのだそうだ。
「もう少し、教会で深く色々なことを学びたかったし、バイブルスタディは
私にとって本当に大切なものだった。」と彼女
「インドに帰ってからも連絡を取り合いましょう。インドのこと、その生活
そして精神性、ヒンズーの教えのこととか、また教えてよ。」と僕
「もちろんよ」と答えた彼女と「Ci vediamo!(また、会おう)」と握手して別れました。
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