坂本龍一+ALVA NOTE コンサート

ミラノのTEATORO MANZONI(マンツォーニ劇場)において
坂本龍一とドイツ在住の音楽家/美術家=ALVA NOTE(アルヴァ・ノト)
による、インプロビゼーション(即興演奏)コンサートがありました。
本当は、個人的にはコンサートに顔出している場合ではなかったのですが
それは、ここではおいておいて、まず結論からいいますと、かなり格好良かったです。
僕は小学校5年生の時、給食費(2.800円)を学校にもっていかずに
YMOの「増殖」というレコードを買ってしまい、親にぶっ飛ばされたこともある
典型的な(?)YMOチルドレンなので、
坂本がステージに立ち、かつピアノに座って前髪をかき上げたりするだけで
「教授~!」って心の中で叫んでしまい、あまり冷静な感想は言えない。
alba-1.jpg
会場となった劇場には、ラップトップコンピュータ2台と
グランドピアノが一台、横長のスクリーンが背景として配置されている構成
ALVA NOTE(アルヴァ・ノト)がラップトップで奏でるパルスサウンドと
坂本龍一の奏でるピアノが絡み合って、映像が生成されるのだ。
alba-2.jpg
その映像なのだけれど、パルスに反応して形を変えていくのが
線、円、直方体といったミニマルな図形でして、これがなかなかディープ
そして、単純に気持ちよかったです。
前頭葉を「撫で撫で」しながら、深ーい所へと、二人のアーチストが
グルになって人を連れて行っちゃう。その業を心得てる。
イタリア人の反応は大方「ブラボー」っていう感じ
だけれども、アカデミックな坂本を期待していた老夫婦の観客などは、
眼球をマッサージしながら足早に会場を去っていく(疲れたんだよね、きっと)
そんな2時間でした。
特筆すべきは、入場料が16ユーロ(約2000円)だったこと。
これは、ミラノでは標準価格なのですが、クラブのチャージ並ですよね。
ありがたや
banner_01.jpg ←いつも押してくれることに感謝
読んでくれているのを感じます。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメントしてください

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です