今日は午前の11:00からバルセロナ市内の教会でミーティング
天気も良かったので、教会の中庭に集まることになった。
光がミラノとはまたちがうなと思う。
乾いているのにやさしい木漏れ日だ。
スペインの映画監督、ビクトル・エリセの「マルメロの陽光」を思いだした。
中庭にマルメロの木はなかったけど。
ミーティングのあと、皆でGracia(グラシア)地区の裏通りにある
メキシコ料理屋さんにランチを食べに行く。
トマトソースとサワークリームチーズのエンチェラーダ
チキンもスパイシーでおいしゅうございました。
お店の至る所に、メキシコの画家フリーダ・カーロの自画像がありました。
メキシコ人がもっとも憧れと尊敬をもつ女性画家ですね。
食後にサービスでマルガリータが出てきてびっくり
昼から飲むお酒じゃないでしょう。
と思いつつも少し口をつけて、顔を紅くしてしまいました。
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バルセロナへ
朝5:40分起床、まだ真っ暗な高速度路を飛ばして
ベルガモ空港へ向かう。
最近飛行機に乗る前のセキュリティチェックが厳しくなって
ゲートに長蛇の列が出来るようになった。
ノート・パソコンをもっている人は、係官の前で
電源を入れて、立ち上げてみせることになっている。
僕のパソコンは、立ち上げると画面の壁紙が
ハンナの写真になっているのだけれども、
それを観た空港係官(セキュリティチェック)が喜んだ。
「あなたの犬?可愛いいじゃないか。おまえらも見て見ろよ。」
と他の係官も呼んではしゃいでいた。時間かかるはずだわ。
無事セキュリティチェックを終え
8:30発の飛行機でスペイン・バルセロナへ
飛行機が無事(でないと困るのだが)目的地に着陸すると
イタリア人の乗客は皆「ブラボー」といって拍手する。
かわいいぜイタリア人
バスでバルセロナ市内に入ったのが11:00
今日のアポイントは20:00なのでそれまでフリー
バスターミナルのコインロッカーに荷物を預け
身軽になって街を歩いた。
なんと、バルセロナにも凱旋門があったのね
1888年の万博に合わせて作られたのだそうです。
公園ではおじさん達が、鉄の球を転がすゲームに興じていました。
観ているおじさん達もかなり真剣
ワンコは完全に退屈しています。
この街にゆったり流れる時間を味わいつつ
路地裏も歩いてみることにしましょう。
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エネルギーが漏れるところ
週に一度、日本との電話で行うコーチングも4回目を迎えた。
生活の中で、何に時間をどのように使っていますか?
という質問を受ける中で、自分には「時間割」がないことに気づいた。
そのことを告げると、「時間割」ですか?と少し笑われた。
普通は皆さん「予定表」って言いますよ。
確かにそうだ。
もの心ついた頃から僕にはずっと「時間割」があった。
つまり小学校に入ったときから、学校には時間割があり
4年前まで学校で教員をしていたので、この「時間割」に従って仕事をしてきた。
もちろん今の仕事にもルーチンな部分は多いのだが
フレキシブルに行動出来ることを大切にしてきた。
この3年はそれが必要だった。
でも、これからは一日の時間割(予定表)を作ってみようと思った。
コーチング・スキルでは、予定表作りをfoundation(ファンデーション)
づくりというんですよね。つまり生活の基礎、下地作りという意味です。
そう言われて、なるほどと感心してしまった。
どんな大きな油絵を描くときでも、下地作りが基礎だった。
均衡を保った木枠に、シワのないように麻布を張り
均一の厚さでジェッソ(下地材)をぬって、はじめて絵の具がのる。
生活においての下地(時間管理や、生活環境を整えること)が
しっかりしないとそこからエネルギーが漏れるんですよね。
その言葉が、みょうに印象に残りました。
キャンバスにたわみやシワを許している絵描きなんていないからね。
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ハンブルグ – 教会廃墟
ハンブルグを去る直前、建物の向こうに見える
真っ黒な教会の廃墟が気になってしまった。
聖ニコライ教会廃墟(Turmruine St.Nicolai)
第2次世界大戦時の空襲により退廃した姿を
そのまま街のモニュメントとして残しています。
145mもあるという教会の塔の内部には展望用のエレベータが設置されていました。
最上部まで登るとハンブルグの港が見下ろせました。さようならハンブルグ
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ハンブルグ – 中国アート展
ハンブルグ美術館で濃厚な常設展示を堪能した後カフェで一服
カフェから地下の通路をたどって、現代美術館へ移動出来るようになっている。
この通路のために、ジェニー・ホルツァーがインスタレーションを設置
電工サインに流れる言葉がドイツ語だったので、メッセージを受け取れなかったのが残念
現代美術館の常設展示も充実していて、シグマール・ポルケといった
ドイツのモダンマスターズの作品も当然コレクションされていました。
そして、注目すべきは「Mahjong」と題された中国のアートを紹介する企画展
スイス人の美術収集家、Uli Sigg,が集めたコレクションを展示
ヨーロッパでは中国経済の発展は、多くの人々の最大関心事
時に驚異すら感じる中国を、美術を通して検証しようという
企画展示の意図が明確に伝わってきました。
未だ残る共産主義的な体質と急激な資本主義の流入
それによる社会的なひずみ、経済的格差や環境破壊
都市と地方の格差、家族形態の変化などにメスを入れています。
とくに興味深かったのは、毛沢東時代のプロパガンダ絵画
宗教を禁止し、神を否定した共産主義国に共通するのは
国民の心を一つにする術を失うというジレンマに陥ること
そこで必ず必要なのが、共通のアイコン
尊大で慈愛深き指導者の肖像画
こういったプロパガンダに美術はいつも貢献してきた。
でも「偽物」の繁栄や幸福のイメージには、いつも共通の
「嘘くさい色彩」があるというのも興味深い事実だ。
カルト新興宗教の配るパンフレットにある挿絵なんかと
色遣いや人々の笑顔の表情は似ているなと感じます。
そんなことを考えながら、展示されていた彫刻作品と一緒に
うつろに微笑んでみました。
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ハンブルグ – キリストのニット
ハンブルグを発つ日
フライトは夜なので、中央駅に荷物を預けて
ハンブルグ美術館「Hamburger Kunsthalle」へ足を向ける。
どうしても観たい絵が一枚あった。
ニット・デザイナーのYさんから「「 史上最古のニットを描いた絵画がある。」
と聴いていたのだ。
それは祭壇画だった。
マイスター・ベルトラム・フォン・ミンデン(1345~1415)作
「キリストのニットを編むマリア」
とても珍しいモチーフ
聖書でも幼年期のキリストに関する記述はほんの僅かだ。
「幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちて行った。
神の恵みがその上にあった。」ルカの福音書2:40
幼いキリストは聖書を開いている。
(当時、ヘブライ語の聖書を読むことが出来たのは僅かな学者だけだった。)
そしてマリアが自分のためにニットを編んでくれるのを
嬉しそうに出来上がりを待っている。
それでいて同時に、これからの自分の過酷な生涯
すなわち「十字架」と「茨の冠」をみつめている。
しばらくその絵の前に立ちつくしてしまった。
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ハンブルク – 赤レンガ倉庫
月曜の午後は、ハンブルグに集う日本人と
宣教師館でバイブル・スタディー
ハンブルクは、港の周囲に張り巡らされた水路と
そこにかかる無数の橋が印象的な街でした。
「世界で最も大きい」といわれる赤レンガ倉庫街が水辺に連なり、
歴史的な遺産をのこしつつ、再開発プロジェクトも進んでいます。
ハンブルクはかつてカーペットやコーヒー、エキゾチックな
スパイスなど、世界中から物資が集められてきました。
それらをこの倉庫に保管した後ヨーロッパ中に
運んでいくことで、莫大な富を得てきたそうです。
そんな倉庫街も、いまでは内部も改装されて
オシャレなバーや料理屋さんが入っていたりもします。
広い倉庫をモダンな内装にかえて、ハンブルグでも人気の
日本料理屋さんが鉄板焼きのお店をオープンさせていました。
ハンブルグで再会したTくんという青年が、このお店に連れてきてくれたのです。
まだ26歳のTくんは、ハンブルグで料理人として働き5年になります。
「今日はご馳走させて下さい」とTくん
「なに言ってるの、ワリカンでいこうよ。」と僕
「いや、ミラノでは世話になったんでそうしたいんです。」
別に世話なんてしてないけどねと思いつつ、
そう語る彼の目を見て、なんだか嬉しくなりました。
一回り若い青年と、鉄板テーブルで肩を並べて
ハンブルグの夜を過ごしました。
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ハンブルク – アルトナ
月曜日の朝、ハンブルグの宣教師館で目覚める。
んー、たっぷり寝た気がする。疲れていたんだな。
カーテンを開けると今日も良い天気
キッチンで珈琲を湧かして朝食を取った後
最寄り駅のHamburg-Altonaまで歩いてみることにした。
Altona(アルトナ)はハンブルグの西側にある街なのだけれど
どこか歴史を感じる下町風情がありました。
ガソリン・バーという名のカフェ、珈琲を注文するとき
「ハイオクで満タン」と言ってしまいそう。
トルコ系らしき人々も多く、広場では様々な言語がとびかっていました。
ドイツで見かけるワンコ達はよく躾られていると思う。
ご主人様が本を選び終わるまで「伏せ」で待っている。
旅先で絵はがきを見つけると、誰に書くという訳でもないのに
つい無数に選んで衝動買いしそうになります。
そろそろ宣教館に戻って、午後の仕事に備えることにしましょう。
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ハンブルグ – 日曜日
北ドイツ・ハンブルグの教会からお招きを頂き
日曜日の礼拝メッセージ
今月は二度目のハンブルグで、三週間前に訪れたときには
皮のコートを着込んでいた人もいたし、風が冷たかった。
今回は飛行機でミラノから移動してきたのだけれど、この時期ともなれば
北ドイツは寒いに違いないと決め込み、ツイードのジャケットを着てきのだが・・・
この日のハンブルグは、太陽が照りつけ気温もすごく高かった。
写真は滞在していた宣教師館テラスからの眺め
ところで、宣教師館から教会までは地下鉄で移動したのですが
地下鉄の切符の買い方が解らなくてとまどった。
やはりドイツ語辞書買わなくちゃね。
さらにショックだったのは、切符を買うために券売機に入れた
20ユーロ札が、読みとり不能で機会から吐き出されたのだが
それが、な、なんと・・・・
半分に切れてたよ。
責任者出てこーい。
出てこられてもドイツ語で抗議出来ないけれどさ。
最近ドイツがらみでの 言葉にできない 体験が多いなぁ。
だれか、20ユーロ札のもう半分だけをもっておられる方
合体させましょうね。
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告白 – 「今日までの過ち」
8月の終わり、ドイツを旅していたときのこと
歯磨き粉がきれてしまった。
とある地方のスーパーマーケットで
歯磨き粉を買った。
ドイツ語がわからなくても、スーパーマーケットは
商品陳列棚のカテゴリーは似ているので、欲しいものが見つけやすい。
パッケージデザイン・マニアの僕としては
初めて見るデザインの良いプロダクトを買うことも小さな楽しみだ。
一番小さくて、安い歯磨き粉を買った。
旅にはこれくらいのサイズがちょうど良いじゃない。
そして今日まで使ってきたのだが、ずっと不満だった。
まず、味がひどい。
メントールのさわやかさなど微塵もない。
セメントのような素っ気ない味
そして粘りすぎる。
うがいをしてもスッキリしない。
何故か歯ブラシまで、使い終わった後カチコチに固くなる。
安物の歯磨き粉ってやだねー
ドイツのプロダクトってイマイチなのねー
そう思いながら今日ふと、歯磨き粉のチューブを手にとって
裏返したら、衝撃のイラストが!
こ、これは・・・・
入れ歯接着剤・・・・
こんなものを一ヶ月も使って来たのか・・・
歯磨き粉として・・・・
言葉に出来ない・・・・・
*今日のおまけ映像
言葉にできない
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