愛おしい時間

いつも家庭を開いてくれる、教員時代の友人のお宅にお邪魔する。
20代のころ、一緒に採用された仲間たち、昔は良く集まってはお酒を飲んだり
カラオケしたり、遅くまで語り合ったりしたけれど、今はそれぞれが家庭を与えられている。
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仲間たちに授けられる新しい命に触れる度に、僕もなんだか嬉しくなるのだけれど
変な顔してあやすオッサンを、赤ちゃんは割とクールに見上げていたなー。
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夜は、ミラノ時代の親友(家族)である俊&エラン夫妻が夕食に招いてくれた。
昨年、彼らが昨年6月にマッジョーレ湖で式を挙げて以来、一年ぶりの再会
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お二人が日本でも良い教会に導かれていて、素敵な家庭を築いているのを見て
本当にうれしくなりました。夜通し話していたいような、素敵な時間でした。
10年前の今日
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日曜日 再会 母の日

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今月は休暇命令、すなわち礼拝メッセージ禁止令が出ているので
「日曜日に向けて、自分のテンションを上げていく。」という平日を過ごさなかった。
まさにこのことこそが、7年ぶりの休暇の本質なのだなと実感
そして「来る日曜日のメッセンジャーを通して神様は何を語って下さるのか」
という期待感をもって日曜日に向かうことが出来た。
今日、東京、中野のシオンの群教会での日曜礼拝メッセージは、マレーシアから来日中の
イライシャ・チュワ師でローマ書15:10-12から[The Marching Chuarch]と題されたメッセージ
ニュージーランドの先住民、マオリ人の間に伝わる言葉『未来は後ろにあり、過去は前にある』
という言葉を紹介しながら、聖書の時代を振り返る時、私達が進むべき未来が示されるといつ
力強い宣教のメッセージを頂くことが出来ました。
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そして礼拝では、神学生としての生活をスタートさせたばかりのASUKAさんとも再会
教会の人々に受け入れられ、ミラノ時代よりも一段と霊的に成熟されている姿に触れました。
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礼拝後、トーキョーの街並みを眺めながら昼食を共にしたり、珈琲屋さんへ行ったりしながら
彼女と積もる話をした後、夜は実家に戻り、母親を和食屋に連れ出して夕食を共にしました。
一緒にいた、9歳になる甥っ子が僕に「ねぇ、おじさん、僕に262円貸してくれる?」
と耳打ちしてきて、見るとレストランのレジにカーネーションがその値段で売られていた。
こっそり母の日のプレゼントを買おうとする甥っ子、大人になったなぁと感心
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渋谷 ラッシュライフ

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東京に滞在している時は、つい渋谷に足を運んでしまう。何の用もないのに。
渋谷の街からも「もう、おまえには何の用もないよ。」と言われている気がする。
高校生の頃、地下鉄でわずか一駅なのに、切符代をケチって放課後によく渋谷まで歩いた。
グチャグチャで、それでも気取っていて本当は卑俗で、寂しくなる景色がある渋谷。好きだった。
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TSUTAYAで二日続けてDVDを借りる。昨日同様、原作は伊坂幸太郎で「ラッシュライフ」
しかし、これが痛かった。なんだろう、この懐かしい学生自主制作的なテンポの悪さとだるさ。
そう思っていたら、ほんとうに芸大生による作品だった。授業のプロジェクトとして映画が
制作できるなんて羨ましい限りだし、良い時代になったなと思うけど、これでお金を取ったら
イカンのではないでしょうか。プロとアマチュアの間には、やはり大きな距離があるのだな。
でも、堺雅人の演技は本当にチャーミングで、そこが唯一の救いでした。
って、ちょっと辛口に書きましたが、amazonのDVDレビューはもっと辛辣でしたよ。
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重力ピエロ

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今回の帰国の目的はズバリ「休息」です。
2003年からイタリアで宣教を開始し、突っ走ってきたらいつの間にか2010年
旧約聖書でいうところの七日目の年”sabbaticus” (安息年)に入ったことで
ミラノの教会から今年の3月には一カ月パリで奉仕と充電の時を頂いたのです。
フランスでの一ヶ月間は、外側からミラノや欧州の事を考えたり、これまでの
7年を振り返ったり、これからの7年について考える大切な時間となりました。
そして今回さらに「それでは休み方が足りてないので、ただ休んで下さい。
日曜日の説教奉仕などもしないでください。」という、完全休暇を頂きました。
本当に有難いことです。しかし、休めと言われてもどう休んでよいのか解りません。
というのは嘘で、毎日TSUTAYAに通ったり、夜更かししたりしています。
それにしても、日本の映画は豊作ですね。
良い原作、良い役者、良い監督による、良い映画がたくさん出来ています。
邦画バブルとかいう人もいるけれど、僕は文化として成熟してきているのだと思います。
今回の帰国で、まず手に取ったDVDは伊坂幸太郎原作、加瀬亮主演の「重力ピエロ」
いやー、ズバリ僕にとっての「ツボ」でした。
伊坂幸太郎の小説は舞台が「仙台」であることが圧倒的に多いですが
この映画もオール仙台ロケで、「第1回仙台シネマ認定作品」なのだそうです。
この映画をみて、我が心の故郷、宮城県に久しぶりに里帰りしてみたくなりました。
そして、空中ブランコを飛ぶピエロが、一瞬重力から解き放たれるように、この休暇を
過ごしたいなと思いました。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~(C)水野晴郎
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東京アフターダーク

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日本へ着いて二日目の夜、まるで眠れなくなった。
体がこちらに合わせるのを拒否しているみたいに、体内時計が欧州の時刻を告げている。
寝床から抜け出し、服を着て通りに出ると、夜風が心地よい。
ここは東京で、夜中じゅう本屋は開いていて、もちろんデニーズも24時間営業だ。
夜中に読むのにふさわしい本を選び、店内奥の四人掛けの禁煙席に座れば
店員さんが時を見計らって、珈琲のおかわりをサーブしに来る。
気がつくと夜が明けていた。欧州が夜中になった時間に寝床に戻り、
そして日本時間のお昼過ぎまで眠った。
夕刻、市役所に出かけたが、用事が空振りに終わったので、映画館に出向き、
一番上映時間が近い映画のチケットを買い、アイスコーヒーとポップコーンを買って、
空いた館内闇の中に腰かけた。
何と言っても、僕には何も決まった予定がないのだ。
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CLASH OF THE TITANS 「タイタンの戦い」という映画で、ギリシャ神話をモチーフにした
スペクタルで、ウェールズやスペインのカナリア諸島のテネリフェ島の景色が美しかった。
でも、僕はこの映画の事をたぶん来週には忘れてしまうだろうなと思った。
早く、日本の時間に体を合わせて、日本社会の仲間に入れてほしいという思いと
このまま、ずれた欧州時間を引きずって、日本の夜を味わっていたいという気持ちが
少し交差している。とりあえず、今夜もあの分厚い本の続きを読もう。
あの本の内容も、ページをめくった深夜のファミリーレストランの空気のことも、
僕はこの先10年後も覚えている気がする。
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スバル

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東京都下の実家で目覚める。
珈琲を啜りながら、今日はどう過ごそうかと考えた。
スバルの中古部品を専門に扱っているお店が埼玉県の春日部にある。
そこに行ってみようかと考えた。そんなことだけに一日を使うのも贅沢だ。
父はスバルの車が好きで、360から始まり、レオーネそしてレガシィと乗り継いでいた。
70歳になった時、「これが多分、俺の最後の車になる。」と言って買ったレガシィBH5-D型
納車されて早々、荷台にイーゼルとキャンバス、画材を積んで雪の北海道に出かけて行った。
そして、その車が本当に最後の車になった。
春日部の専門店では、メカニックの人に
「いいコンディションのレガシィですね。大事に乗られるといいですよ。」と言われた。
一年前、昏睡する前日「あれ、お前が乗ってくれ。」と僕に父は言った。
だから処分せずに、ちょっとづつメンテナンスをしながら、日本滞在時の足にしようと思う。
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里帰り

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11時間のフライトを経て、イタリアから日本へ到着
成田空港からは、ひたすら西へと車を走らせた。
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パリ・ミラノ・トーキョー

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パリからミラノに戻ってきた、朝は空港まで見送りに来てくれたkohbear君と
カフェで朝食を共にしたのに、お昼には近所のピザ屋でランチをとっている。
やっぱり飛行機ってすごいよね。体がハイスピードのワープについて来ません。
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待ちわびてくれていた犬娘と公園を散歩、ミラノも緑が深くなってきたねー、ハンナ
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そしてもはや、恒例になってしまった「お父さんはまた旅に出るんだよ。」の一言と
数時間後に旅立つための日本への荷造りを始めると、ハンナはまたもや急性鬱に・・・
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おーい、ハンナ、顔を上げておくれよ。本当にごめんね。
どなかたこの犬のカウンセリングをお願いします。(涙)
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自分に命じられたことをみな果たしたら、『しなければならないことをしただけです』
と言いなさい。
ルカによる福音書17:10
9日間にわたるパリの滞在、この地を再び訪れるのは、次いつになるのかは解らないが、
最後の日曜日のメッセージを全力投球し、自分のなすべきことを全て終えることが出来た。
そう思ってパリの教会堂を立ち去る時虹を見た。
一カ月前ものパリを去る直前、すべての任務を終えた同じ時刻に虹を見た。
「自分に命じられたことをしたからと言って、見返りを求めるな。」と言っている神様
だけど、本当は子供たちには甘い父親のようだ。今日も僕は神様に甘やかされた。
神様、今回もパリの空に虹を架けて下さってありがとう。
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結婚式

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パリのバスチーユにある教会堂で、若いカップルの結婚式が厳かに執り行われました。
司式をさせて頂きながらもとても感動しました。まじかに立つ、初々しいお二人が眩しくて、
緊張しながらも幸福感に溢れているその顔を直視するとき、僕のほうが何故か照れました。
自分から誓約の接吻を促しておきながらも、その瞬間からは目をそらしてしまいました。
そして何よりも、今回の式のためにパリ教会の人々が献身的に仕えて、裏方、表方で支えて
いる姿に感動しました。完全パッケージ化された商品としてのウエディングも確かにすごいけど、
やはり手作りのウェディングが僕は好きです。
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