ミラノの空港から飛び立った飛行機が
分厚い雨雲の上に突き抜けると良い天気でした。
あたりまえか。でもいつも
この事実に感動するのです。
僅か一時間のフライトでパリ・オルリー空港に
今日も語るべき言葉を語れたかな。
そうであることを願います。
ゆっくり眠って明日に備えることにします。
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「こころ」について
今日はベニートと一緒に不動産屋に出向き
これまで続けてきた交渉の打ち切りを告げた。
不動産屋のファビオが
「もう二箇所だけ、見せたい部屋があるのだけれど。」
と言って新しい物件を案内してくれた。
だが、むしろその物件を見たことで
このエリアには僕の部屋がないことを確信した。
この一ヶ月間、一緒に不動産屋を巡ってくれたベニートに
「3年暮らしたこの地域を離れようと思っている。
もうそのように心に決めた。」と告げた。
3年前、このイタリアに呼ばれて
鞄一つでやって来た僕には知り合いがいなかった。
それでも新しい働きに確信をもって1300ユーロの
部屋を借りることから全てをはじめた。
家賃だけでも大きな額で、正直とても怖かった。
なにか決まった給料の契約や保証があるような仕事ではない。
それでもこの3年を振り返るとき、たくさんの出会いがあり
そしてたくさんの助け人がいて、僕は足りないことがなかった。
そしてミラノに新しい教会が生まれた。
なによりも、神が僕と共にいた。
そしてこれからもそうだ。
それが僕の確信
だから新しいエリアで、さらなる新しい出会いを求めて
そしてもっと大きな規模の部屋を見つけようと思う。
旅人を招くことが出来て、訪れる多くの人が
心ほどいてくつろげるような部屋がいい。
ベニートは真顔で
「もう会えなくなるね。こんなに近くなったのに」
と言った。
「そんな大げさな。」そう思ったけれど
犬の散歩のために近所の公園に行く
そのことだけが日課の老人にとって
ミラノ市内で反対側のエリアは遠い国なのだ。
珈琲でも飲もう。
そう言ってバールに入って彼と話した。
彼は自分の「こころ」について話してくれた。
イタリアで生まれ育ったのに、教会からは離れてしまった。
その「こころ」について
彼のおじさんは神父で、いつも貧しい人々に
施しをして生きていた。貧しい国々のこどもたちが
学校に通えるようになることに関心があった。
でもイタリアの教会は変わってしまったんだ。
ベニートはそう言った。
「見てごらんよ。教会は裏庭をガレージにして
近隣の人々から駐車場の家賃をとっている。
今や教会に来る人々の魂よりも、教会を維持するための
お金に関心が移っている。
ヴァチカンは宝の山だけれど、あれは教会じゃない。
でも僕は神を信じるし、愛することは続けたいんだ。」
色々話したいこともあったけれど
僕には語学力がなくて何も応えられなかった。
僕も宗教には興味はないよ。
あなたの言う「愛」にだけ関心がある。
そう告げた。
別れ際にベニートと握手をしながら
「今まで天使のように助けてくれてありがとう。」
と礼をいうと「その表現は大げさすぎるよ。」と言われた。
いや本当にそう思ったんだよ。
ありがとう。
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ヤベツの祈り
家の話、ことごとく交渉した物件が閉ざされている。
そして最近気づきはじめている。
さらに踏みだし、拡げていく時がきている。
同じところに留まっている訳にはいかない。
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毎日の環境学
ひんやりとした霧の深い朝
小沢健二の公式サイト Ecology of Everyday Life
では、彼が書き下ろした童話の一部を読むことが出来る。
前からそのことは知っていたのだけれど「へぇ、そうなんだ。」と
思ったくらいでじっくりと読むような時間はとっていなかった。
でもサイトを覗いて、冒頭書き出しに引きつけられた。
「このお話しのころの世界では、不思議なことに、お金を
たくさん持っていないことを、「貧しい」と呼んでいたからです。」
子供に語りかける昔話の文法で、今私たちが生きている世界を
彼は書き出そうとしているのがすぐにわかって、12頁分を
プリントアウトして読んだ。(モニターで長文を読むと疲れるので)
久しぶりに、はじめてミヒャエル・エンデの「モモ」や
C,S,ルイスの「ライオンと魔女」を読んだときと同じような
衝撃とうれしさがあった。
日本語で、こんな童話が新たに生み出されていることに希望を感じて
「子どもと昔話」に連載されている続きを読んでみたくなりました。
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しめしあわせ
ウチの愛犬ハンナと、公園で出会うザンナは本当に仲がよい。
よくひそひそ話みたいコミュニケーションをとっている。
最近スタスキーという名前のシェパード(生後6ヶ月・雄)がいて
こいつはハンナに気があるのだけれど、ハンナは疎ましがっている。
そして先日はザンナと示し合わせて、この少年犬をからかって遊んでいた。
絶対に追いつくことが出来ないシェパードを
絶妙なチームワークで挑発する二匹
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部屋探しは続くよ どこまでも
ブログのサーバー移行が完了したようです。
コメントも投稿可能になっています。
サーバー管理者のカフェ縁縁さん
本当に有り難う!
僕の方は部屋探しが続いております。
正直疲れるのだけれども
イタリアのライフスタイルや
家に対する考え方などに触れる機会が多く
まぁ、楽しんでやっています。
現在交渉中の家はベニートが見つけてきてくれた。
外から見るとすごくいい感じなんだよ。と言っていた。
実際に門をくぐったら、共有部のお庭がとても「いい感じ」
部屋の機能とは関係ないけれど、環境は大事です。
エレベーターへ向かうエントランス・ホールも
柱のモザイクが「いい感じ」
キッチンも使い勝手が良さそうで「いい感じ」です。
日当たりの良いリビング、オレンジ色の壁が「いい感じ」です。
寝室の壁は水色 好きな色です。
バス・トイレはあいにく一つだけ
本当は二つ欲しかった。
でも深いブルーの床も僕好みです。
一緒に部屋を見に来たベニートと不動産屋さんに
「とても気に入ったし、条件にも合っているので
大家さんとの交渉をはじめましょう。」と告げる。
ベニートは嬉しそうに「じつは前から住んでみたいと
思っていた家だったんだよ。」と言っていた。
ま、まさか一緒に住むつもりじゃないだろうな。
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犬と歩けば棒に当たる
【犬も歩けば棒に当たる】という言葉を
『岩波ことわざ辞典』で調べてみると、
下記のように相反する二つの意味として
捉えられていることがわかる。
(1)何かをやっていれば意外な幸運に出会うこと。
(2)何か行動すると災難に遭遇すること。
僕は断然、前者の意味でこの言葉を理解しています。
以前、僕のお師匠さんである中野雄一郎牧師から
「宣教師は毎日外を歩かなきゃダメだよ。」と言われた。
師は毎日3人の初対面の人と話すと言っていた。
僕の場合は【犬と歩けば棒に当たる】ですね。
今日もハンナと家の前の公園を歩いていたら
朝も夜も続けて、最近ご無沙汰していたMさんにあった。
日本人のご婦人で、ジャックラッセルテリアつながりで
知り合いになったのだけれど、最近はどうされているのかなと
ちょうど気になっていたいたところだった。
色々と近況などを伺えてよかったです。
明日もきっと【犬と歩いて棒に当たる】
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食後酒
どーでも良いことですがアップル・コンピュータのCM
にラーメンズが起用されていてちょっと嬉しい。
金曜の夜、友人から夕食のお誘い
お宅で美味しい手作り料理をご馳走になりました。
食後にイタリアではdigestivoと呼ばれるリキュールを飲む食習慣があります。
消化にも良いそうで、色んな種類を説明してもらいながら少し試してみました。
木の実から作ったお酒などもあり、口当たりが良いのですが
アルコール度数は結構強く「あ、これ美味しいね。」なんて
調子に乗っていると、あとでひっくり返りそうになります。要注意
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隣人のものを、欲しがってはならない
公園で出会うハンナの友達犬ザンナ
今日は赤いフリスビーを飼い主のアンナから与えられて上機嫌
ハンナはそれが羨ましいらしく、スキあらば
奪い取ろうと様子をうかがっていました。
ブログのタイトルは旧約聖書の出エジプト記(新改訳)
モーセの十戒からの引用、ちょっと大げさでしたかね。
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不動産屋巡りの日々
部屋探し継続中です。
興味のある部屋を見せてもらい
その後詳細を確認しながら交渉をすすめます。
イタリアでは法律に基づいたドキュメントを互いに交わしながら
こういった交渉を進めていくので神経をつかいます。
何故かいつも一緒につきあってくれるベニート
年金生活者の彼は、いま彼のもっている時間を
このことにつぎ込んでくれていると言っても過言ではありません。
彼のおかげで、イタリアの銀行とのつきあい方、公的な文書の
作成の仕方や法律などをずいぶんと学びました。
外国暮らしをしているなかで、不思議な出会いの恵みを通して
与えられている助け人です。
追伸:現在このブログはコメントの
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スパムの攻撃を受け、サーバ負荷が異常値に達し、
プログラムが稼動していない状況とのことです。
現在、別サーバへの移行手続き等行ってくださるそうです。
サーバー管理者の方、有り難うございます。
コメント投稿可能になるまで、いましばらくお待ち下さい。
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