セント・エルモス・ファイアー

ミラノは雨がよく降っています。
スモッグで汚れがちなミラノが丸洗いされるようです。
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1985年の青春映画[ St.Elmo’s Fige ]を見ました。
大学を卒業したての男女7人の青春群像、もはや完全に
感情移入するまでいかないのは、僕がオヤジになった証拠
とはいえ、よくできたシナリオで、90年代に高視聴率を記録したドラマ
「愛という名のもとに」は完全にこの映画を焼きなおしたものでしょう。
キャラクター設定も秀逸で、7人分の背景を2時間弱の映画に流し込むのは
難しそうでしたが、楽しめました。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね!」(C)水野 晴郎
10年前の今日
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なぜ書くのか

なぜ、毎日他愛もない言葉をつづるのかといえばおそらく、昔読んだ本で
「書かれたものだけが残るのだ。書かれなかった日は、なかった日と同じだ。」
というような言葉をどこかで読んだことがきっかけではなかったか。
今では、何に書かれた誰の言葉かも思い出せないのだけれど
今でもその言葉を時々思い起こすのだ。
たとえば聖書は、約60人の人々による2000年~3500前の
古文書がまとめられた本な訳だけれど、これらの著者が「書く」ことを
しなかったら、世界の歴史はこうなっていなかったのは明らかだ。
パウロが、弟子のテモテに手紙を書かずに、スカイプで済ましていたら
僕は今日も彼の言葉に触れることはなかったはずだ。あ、2000年前には
なかったんですか。スカイプ。
あと、確か三浦綾子さんのエッセイで「日記を一年続ける人は何かを成し遂げる人」
「日記を三年続けた人は、すでに何かをなした人である。」という言葉にも影響を
受けたのではなかったのか。3年以上続けても、何もなしていない気もするが・・・
10年前の今日
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今日、ハンナは公園で今日新しく咲いた花を見つけていた。
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犬の散歩は毎日同じ公園、同じルートなのだけれど
ハンナにとっても同じ日というのは一日もなく、日々起こっている
新しいことに気づく感性が備わっているのでしょうね。
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カウチ猫

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我が家の猫、ゾロはリビングにあるIKEAのカウチがお気に入り
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僕が座りたくてもどかない。「なんか文句あっか」の表情
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そして、日中もひたすら眠る。眠る。
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まどろみから覚めたところで、様子を見にきた犬のハンナと
お目覚めのチュー、殿さまライフを満喫中のご様子です。

10年前の今日

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右傾化するイタリア

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イタリアの総選挙の結果は、参政権のない僕、すなわち移民として暮らす
アジア人の一人にとっては残念な結果でした。
新聞でも報道されているとおり(日本で、イタリアの選挙の結果など
どれだけ関心を持たれているのかは分らないけれど)北部同盟という
極右政党が政権を獲得し、与党中枢に入り込んだのは特筆すべきでしょう。
「北部同盟」はベルルスコーニ氏が率いる中道右派連合の一翼を担い、
前回06年の得票率4・5%より今回は上下両院で8%台へと躍進
その背景には、イタリア人の意識に、排他的傾向の広まりがあることを指摘する声が多い。
なによりも外国人保護をうたう伝統的な政党は支持されず、のきなみ後退したことでもわかる。
政権を奪回したベルルスコーニは「犯罪の36%は違法移民によるもの」と大きな声で
自らが所有するメディアで繰り返し述べ、公約として違法移民対策をあげ支持を得た。
違法移民というのは、実際のところ国の政策によって大量に生み出されているのです。
すなわち、今のイタリアは外国人登録の機能がろくに働いておらず、正規に滞在許可申請を
している多くの日本人でさえ、一年近く滞在許可証を発行してもらえず、実質違法状態という
現実が多くあります。身近で、とても切実な問題です。
北部同盟なんて、「経済的な問題を抱える南イタリアを切り離して、リッチなイタリアを作ろう!
外国人を追い出して、素敵なイタリアを取り戻そうぜ。」という、ブラック・ジョークみたいな
スローガンを掲げていたのですが、この政党が支持されているとは、笑えない状況です。
「おれたちのイタリアに文句あるなら、日本へ帰れよ。」と言われてしまいそうなので
今日はこの辺にしておきましょう。
大好きなイタリアですから、上に立つ人々が公正な政治をしてくださるよう祈ります。
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ご近所にニューフェイス

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ウチの並びのフロアの窓から、生後6ヶ月くらいの仔猫ちゃん!
立ち止まってデジカメを向けたら不思議そうにこちらを見ていました。
毎日新しいものを見つけている、そんな視線でした。
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ピアツェンツアでの礼拝

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日曜の午前10:30に通訳Tさんの車で、ピアツェンツアの韓国語教会へ
学生の多い小さな教会だけれど、熱いスピリットを感じます。
日本語を練習してくれていて、皆が「アイシマース」と歓迎してくれました。
礼拝後も手作りの韓国料理でのおもてなし
午後からの礼拝のためにミラノへ戻る道中TさんのBMW5を運転させていただいたのですが
これはいいですねー。いい車からは作り手のフィロソフィーが伝わってきます。
礼拝後、これまた聖歌隊のメンバーたちと韓国料理屋のGAYAへ
昼も夜もコリアンな日曜日でした。韓国料理を食べるといつも元気になります。
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10年ゴム消し

朝の祈り会の後、市場へ
そしてハンナを連れて公園へ
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公園では久しぶりにアンナに会った。
彼女は足を怪我して、しばらく自宅療養だった。
旦那さんのベニートとザンナともしばらくぶりだった。
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犬の飼い主同士って、自分の犬の体系が気になっていて、良く話題にします。
レトリバーの飼い主が「うちの子、だいぶスリムになってきたわよね。」と言っていましたが
あまりそうは見えませんが、奥さん。以前はどんだけだったんですか。
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午後、明日の礼拝のための打ち合わせと、メッセージ原稿の読み合わせを
Tくんと我が家でした後、彼と一緒に彼の車を洗車、その後池のほとりにて二人でビール
昼間から、風に吹かれて飲むビールって美味しいですな。
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夕方、明日からパリ出張のMさんが我が家に来てくださり
ハンナを連れて再び公園へ(公園づくし)
深い話を、ゆっくりとする時間が与えられて感謝
ところで、web上で日記を書いて10年になっていました。
なんてことないことを、なぜに公開して書いているのでしょうか。
10年前の出来事を振り返ることは、今の自分にどんな影響を
与えるのでしょうか。十年前の日記も時々載せていくことにします。
10年前の今日
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さよなら シトロエン

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約一年間、後ろにハンナを乗せてミラノ市内を駆け回った
Citoroen(シトロエン) C1を、諸般の事情で手放しました。
(写真右がC1、引き取り先のフィアットのディーラーにて
隣のチンクエチェント、誰のか知りませんが可愛い色ですね。)
僕はクルマを単なる機械や道具にすぎないとは捉えず、相棒のように感じてしまうのです。
履き心地の良いスニーカーのようなC1には愛着も深く、手放すときは寂しい気持ちになりました。
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隣のワンコ

ミラノはイタリアでも犬好きの多い街なのだそうで、保険省の発表によると
15万匹の犬がミラノ市民(?)として登録されているそうです。ハンナも登録されています。
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うちのお隣さんはオフィスなのですが、そこに勤める人々も犬と出勤してきます。
日中のオフィスから顔を出しているお隣のワンコに、今日も挨拶を
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カウンターテナー

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月曜の夜、ミラノクラシカによるコンサート、今回のプログラムの
ソリストはカウンターテナーの歌い手さんでした。
カウンターテナーとは、成人した男性の歌でありながら
女性の声域の声で歌うことを意味する言葉です。
日本では、「もののけ姫」の主題歌を歌った米良美一さんで有名
「♪もぉのぉのぉ~けぇぇ~たぁちぃだぁけぇぇ~♪」というあの声です。
このカウンターテナーというのは、イタリアと中世ヨーロッパにおける
残酷な歴史の産物という一面があります。
かつて、ローマカトリックの支配する教会では女性が唄うことが禁じられていたため
(教会で女性が歌うのようになった歴史は、わずか500年ほど前からにすぎません。)
ボーイソプラノが美しい少年たちが、成人した時にも女声の音域を保つため
睾丸の摘出を周囲からの強制でされていた時期があるのです。(現在は禁止されています。)
彼らはカストラート(castrato)、すなわち去勢されたものと呼ばれ
実に美しくカウンターテナーで唄ったので、人々の人気を博しました。
ピークには、毎年4,000人以上にも及ぶ7歳~11歳の男子が去勢されたと
記録が残っているそうですが、当時は子供の人権なんてなかったのでしょう。
かのベートーヴェンも、少年時代ボーイソプラノとしても類稀な才能を発揮していたため
周辺の人々からカストラートにされることが望まれたが、父親が反対してくれたことにより
去勢されずにすんだともいわれています。
そんな背景を知っているだけに、美しいカウンターテナーに聴き惚れながらも
足もとから冷たい風が吹いてくるような感覚が呼びさまされてしまいました。
いや、コンサートはとてもよいものでした。
現在の歌い手さんは、トレーニングによって
美しいカウンターテナーを保っているようです。
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