コロンバ

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ね、眠い・・・。日本からミラノに戻って四日目ですが、
時差ボケで昼間に突然睡魔に襲われたりしています。
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復活祭が開けてスーパー・マーケットに行くと、売れ残ったコロンバが大量に並んでいます。
コロンバとは復活祭を記念するお菓子で、鳩(聖霊を表す)をかたどったパンケーキのことです。
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クリスマスの翌日にたたき売られるクリスマス・ケーキの如く、パスクア(復活祭)の翌日から
コロンバの価格は三分の一位に暴落します。僕は毎年そのタイミングを見計らって買います。
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数あるメーカーの中で、TRE MARIE(三人のマリア)というブランドのコロンバが一番美味しい
と思います。イタリアにお住まいの方は是非、たたき売りのTRE MARIEを、お試しください。
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犬目線ホリデー

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欧米の国々の多くがそうであるように、復活祭の翌日の月曜日、イタリアは祭日です。
ハンナと公園に行くと、たくさんの人々が散歩に来ていました。
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咲き乱れている小さな花のひとつひとつは、ハンナは嗅覚を使って確かめていました。
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犬と同じ目線になって、しゃがみこんでみると、僕も新しい花を発見します。
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ミラノは今、森林浴が心地よい季節です。
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復活祭の日曜日

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パスクワ(イースター)の日曜日、一カ月ぶりに戻ってきた僕を教会のメンバーは暖かく
迎えてくださりました。今は、このミラノが僕に与えられているホームタウンです。
礼拝後はコンサート、演目はテオドール・デュボワ (Theodore Dubois) の
The seven Last Words of Christ(キリストの十字架上でのこした七つの言葉)
私たちからは、すでに「死」は取り除かれている。命から命へと、人は旅をするのだ。
それが、十字架で完成されたことなのだと、心に刻んだ。
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礼拝後ドイツのシュトゥットガルトから来て下さった今井さんご夫妻を交え、
教会のメンバーで運河沿いのピザ屋へ繰り出しました。
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ピザ屋のふじ棚には、白いふじが咲き乱れていました。
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ディアボラ(悪魔)と名付けられた、スパイシーなサラミがのったピザを食べました。
こちらの食に触れると、ああ、イタリアに戻ってきたな実感します。
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ミラノに戻りました。

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ミラノに戻ると、すっかり春が来ていました。
ハンナも久しぶりの公園でご機嫌です。
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鳥のさえずり、早朝の空気の香り、長い冬を乗り越えた欧州の春は格別です。
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新緑の絨毯の上には、マーガレットやタンポポ、オオイヌフグリなどが咲き誇っています。
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ハンナも寝転がりながら、全身で春を感じ取っていました。
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養子縁組

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猫のコビを、母のところに引っ越しさせた。
50年間、父と暮らしてきた母もこれかはら一人で生きていく
父に、仕事場で面倒を見てもらっていたコビにも新しい飼い主が必要
母も70歳を過ぎているし、コビも13歳なので人間でいえば70歳を超えている。
お婆さん同士で、仲良く助け合って、新しい生活をはじめてみてください。
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母に「女の方。そこに、あなたのムスメがいます。」それから猫に
「そこに、あなたの母がいます。」と言ってから日本を発つことにします。
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父のアトリエ

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西多摩の羽村市にある父のアトリエを訪ねた。もちろん父は不在だ。
20年以上、父が一人で使っていた、彼のサンクチュアリ
母ですら、記憶では三回訪ねたことがあるくらいだそうだ。
僕や姉に至っては、小学生のころ位に一度言ったことがあるくらい。
でもたぶん、玄関先を覗いたくらい。
だから、父の遺品を整理しながら、これが多分アトリエのカギだなとあたりをつけ
グーグルマップで住所を確認して行ったのだ。
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部屋を見つけ、カギを開け、部屋に入り、カーテンを開ける。やれやれ、死んでしまった
絵描きの部屋なんて、いったいどういうふうに片付けたらいいのか、良く解らない。
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どんなに部屋が散らかっていても、筆さしとパレットは整理されている。
それが、父が保っていた秩序だ。
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画材も、キャンバスもすべて粗大ゴミだとみなすことが出来れば、片付けもどれだけ楽だろうか。
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イーゼルにかかったままの父の描きかけの絵は、親子の馬
彼らしい優しい色使い、きっと完成させたかっただろう。
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夜の桜、夜の菜の花

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日野のI藤さんファミリーが、声をかけてくださり、八王子の南大沢で夕食をご一緒しました。
すっかり丘陵地帯が造成されていて、近代化しているのには驚きましたが、桜と菜の花が
うつくしく夜に光を放っていました。良い気分転換になりました。I藤さん、どうもありがとう。
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喪の仕事

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告別式を終えた翌朝から、父の書斎の片付けに手をつけ始める。
やれやれ、父というカオスの中で、笊をつかって水をすくいだすような作業だ。
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2005年にミラノに来た時、帰り際「今度来るときは、お前に迷惑かけないように
イタリア語とフランス語を身につけておく。」と言っていた。その後、死ぬほど勉強していたらしい。
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感傷は押し殺して、どんどん紙ごみから捨てていこうと手に取った紙束は僕のブログを
プリントアウトしたものだった。ルーペ片手に、読んでいる父がさっきまで座っていたみたいだ。
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告別式と火葬

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前夜式に続き、父の司式を祝福のうちに成し遂げることができました。
参列して下さった方々、そして祈っていて下さった方々、有難うございました。
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火葬場で、分厚い耐熱扉のむこうに父を送るとき、本当にお別れなのだと思いました。
40分後に、お骨になった父の姿を見て、もうここにはいない父を思い知りました。
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お骨と家になった父は、満開の桜のトンネルを抜けて、二週間ぶりに自宅に戻って来ました。
僕の人生にとっても、これほどないまでに父と向かい合い続けた二週間でした。
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父の納棺と前夜式

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父が愛した孫(僕にとっては甥っ子)のシオンが父の額に手を当てて
「じいじい、冷たくなったね。」と、納棺前のひととき口にしていました。
父は、リウマチにかかってから出歩くのが億劫だったらしかったが、体調が良くなると
映画を見に行き、入院前最後に観た映画が「おくりびと」だったそうだ。
父さん、その映画はどうでしたか?話題になっているし、今度僕も観てみるよ。
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やはり、愛する人を棺に納めてしまうというのは特別なことです。
次第に、父が遠ざかっていくようにも思えます。
皆さんの祈りに支えられて、前夜式を執り行うことができました。
100人しか入らない教会に、200人以上の人があふれ、会場に入りきれない方もあり
大変ご不便をおかけしました。皆様の参列によって、とても暖かな慰めを受けました。
式の中で、美術教師だった父の教え子が、父のいる風景の記憶を語ってくださった。
「全然先生らしくなくて、夕陽の図工準備室で煙草の煙の中
で珈琲を飲みながら話を聞いてくれた姿を想い出します。」
遠方からも多くの方が来てくださり、なんと言ってこの感謝を伝えていいかわかりません。
今日は少しで体を休め、明日の告別式に備えます。
告別式:4月6日(月)13:00より
会場:立川駅前キリスト教会
〒190-0022 東京都立川市錦町2-1-21
TEL 042-525-2615
http://www.ekimaechurch.org/where.asp
式当日は、JR立川駅東口に案内板をもった方がたっています。
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