機内で観た映画【インセプション】の影響なのかな。
久しぶりの東京は夢の世界のようにも見える。
一睡もできなかったフライトのせいと、おそらく飛散してある花粉のせいで
鼻水がとまらない。眠気を押し殺し、ハンドルにしがみつくようにしていつもの大きな橋を渡る。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。
旅の空
はたまた12時間のフライト
エコノミーだけれど、幸い三列シートの席を一人占めする事が出来た。
でも眠れはしないので映画を二本見る。
ひとつは邦画 【ハナミズキ】
一青窈の「ハナミズキ」をモチーフにした純愛映画で、 10年の歳月の中、すれ違い続ける
恋人たちの物語で、舞台になっている北海道の漁村の光景が、自分がかつて暮らした島の
心象風景とも重なり、楽しんで観ることが出来ました。
二つ目は洋画 【インセプション】
夢が多層構造になっていて、「あれ、どうなってんだっけ?」と思っていたところを
二回目観た時に「あ、なるほど」と、巧みなストーリー構成に感心しました。
人に夢を見せるために、都市設計する人が必要だという設定が面白いですね。
捲れあがるパリの風景が秀逸です。
しかし、まだ我が故郷にはまだつかない。
狭いキャビンの席に押し込まれる時間が、年々つらく感じます。
10年前の今日
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バッサーノ・デル・グラッパ
ヴィチェンツァでバレエ公演の翌日、バッサーノ・デル・グラッパ(Bassano del Grappa)
という蒸留酒のグラッパで有名なコムーネを訪れました。
この町の中心には、ドロミテを水源とするブレンタ川が流れています。
その川にかかる木製の屋根付き橋(ポンテ・デッリ・アルピーニ)は、この町のシンボルです。
町中にはこの地域の特産品のグラッパを売るお店が至るところに目につきます。
特にアルピーニ橋周辺には陶器や骨とう品を売るお店が集中していて
いつまでも眺めながら散歩したくなる、絵画的な町で、大好きになりました。
ワンコのハンナもこの町の美しさに、すっかり見惚れたようでした。
10年前の今日
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ヴィチェンツァでバレエ公演
昨年に引き続き、ヴィチェンツァの市立劇場でバレエ公演を観に行く。
私たちの教会のメンバー今泉友希さんが所属するバレエ団の定期公演
演目はロミオとジュリエット、彼女はプリマドンナを見事に務め、圧倒的な表現力で
観客たちを魅了していました。
第二部はカルメンでした。こちらもガラリと趣向を変えて、素晴らしい舞台でした。
終演後、楽屋から出てくる友希さんを待ち伏せる、ミラノから駆け付けた応援団
そして今回は広島からお婆さんと、お母様も来ておられました。私は記念撮影中も
公演の感動が覚めず、放心状態で立ち尽くしていました。(写真参照)
10年前の今日
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はじめて
ハンナはいつもの道を注意深く歩く
まるではじめての道を歩くときのように
ハンナは朝露で濡れた草の匂いを嗅ぐ
まるではじめての植物を見つけたときのように
ハンナは霧の向こうに立ち上る朝日を見つめている。
まるではじめての光に出会ったときのように
ハンナは水面に集う渡り鳥の群れを眺めている。
まるではじめて鳥をみたかのように
僕は「いつもの公園」というけれど、ハンナにとってはすべてが真新しい
はじめての場所
10年前の今日
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再会 ハンナとザンナ
ハンナの大好きなお姉さん犬ザンナ、実に久しぶりの再会
ザンナはハンナがまだ仔犬だった頃、この公園での遊び方や他の犬と接した際の
お作法を手取り足取り教えてくれた存在なのでハンナにとっては別格の存在
最近は飼い主のベニートがあまり公園に来なくなってしまったので、なかなか会えなかった。
二匹とも初めは仔犬だったのに、ハンナも最近六歳になり、ザンナも七歳の成犬
そしてベニートもすっかりお爺さんになったけれど、いつまでも元気でいて欲しいな。
何でもないような日常の1コマが、たまらなくいとおしく思えて、こうしていつも切り取っている。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。
2011011
数日ぶりに雨あがる。
高架下の空き地は廃墟の静かさ
公園の木々たちは全ての葉を落として、凛とした木立のシルエットを見せている。
近づいてみると、すでに枝の一つ一つが芽をたくわえている。命のエネルギーを感じる。
冬の只中で、春の訪れが強く意識できる時があるように、少し前を見通して歩きたい。
10年前の今日
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バルセロナ 聖堂の片隅で
バルセロナは今日も快晴で気温は17度、まるで春のようだ。
礼拝を捧げるため聖堂へ少し早めに到着し、カフェで朝食をとっていたら
隣に座っていたのは会堂守のルシアノさん、彼にカフェとドーナツを奢ってもらってしまった。
聖堂の片隅に座り、静まりの中で祈り、集うはずの人々を思い祈っていた。
感謝のうちに礼拝を捧げ、人々と食卓を囲み、そして空港へ向かう。
いつも24間程度の滞在なのだけれど「来るべきだったのだ。」といつも実感する。
自分の単なる意思を超えて働きかけてくる小さな声にしがたい続けたいと願う。
10年前の今日
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Flight to Barcelona
早朝、冷たい雨の降りしきるミラノ、ベルガモ空港へ
バルセロナ行きのフライトに乗り込むものも、霧の影響でフライトが三時間遅れ
その間、ひたすら機内で待機、雨に濡れた鉛色の滑走路をぼんやりと眺める。
やっと飛び立った飛行機、スペインに入ってからは雲も晴れて
地中海と空のコントラストが、ただただ美しくて感嘆
数時間にわたる機内での拘束から解放され、中世の面影が残る
バルセロナ・ゴシック地区の定宿に辿り着き、移動の緊張をほぐしました。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。
冬晴れの日
キンと冷え込んだ冬晴れの日、空は抜けるように青くて高い。犬のハンナと公園へ
防寒対策にジャケットを着せたけれど、犬は寒さに負けずに駆け回ります。
公園の緑も、真っ白な霜で冬化粧しています。
火が沈む頃、一瞬、空がサーモンピンクに染まりました。寒いのはつらいけれど
冬にしか見ることが出来ない、神様が描く色彩がありますね。
11年前の今日
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