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僕の生まれた街トーキョーに戻ってきた。
郵便受けの中をチェックしてシャワーを浴びたらコビを迎えに行こう。

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国際線の狭い座席は
考え事をするのに向いている。

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裏通りまでくまなく歩いた。
ネコの好む広場も覚えた。

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10月になった。
だけど、まだこの街にいる。
今日は日曜日で、朝から雨が降っている。
たぶん季節が変わるのだろう。
だいたいの商店は閉まっている。
ドイツ人と韓国人が集う教会の礼拝へ行く。
傘をさして城跡を歩く。
ミケランジェロが死の直前まで制作していたという
未完の彫刻「ロンダニーニのピエタ」を観る。
ダヴィンチの「最後の晩餐」が展示されている教会まで歩いたが、
もうチケットは売り切れていた。人数制限をしているのだ。
ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館を歩いた。
科学者であり芸術家であったレオナルド・ダ・ヴィンチ
被造物の不思議に迫りつづけた求道者であった
ダ・ヴィンチの足跡が垣間見られる壮大な展示だった。
神は彼を愛し、ほんの少しだけ自然界の謎の答えを、
そっと教えたのだろう。

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ミラノに戻る
朝からずーっと雨が降っている。
アパートの中庭を挟んで向かいの部屋から
フルボリュームでデレビのクイズ番組の音がする。
15:00をすぎてから、傘をさして街へ出ることにする。
トラムに乗っていても
カフェにいても
広場にいても
とにかく至る所で携帯電話の着メロが鳴り響いている。
通話の音声もフルボリューム
それがこの街の音に関する印象だ。
マナーがどうのこうのとかいう以前に皆がこのコミュニケーションツールの
虜になっていているという感じ、現に誰も迷惑そうな顔などしていない。
ラテンの人間に携帯電話なんて恐るべき組み合わせだなぁと苦笑してしまう。
ドゥオーモに出て、市立現代美術館を探したが地図の場所にはなくて諦める。
ガレリアでビクトリノックスのナイフを買う。
プラダの本店には日本人が溢れている。
スォッチショップでは、店員がそれぞれ顔にメークを施して、新作の”スキン”を填めて
ビートに合わせて店のエントランスで踊りまくっている。
ディスプレイというよりはファッションショーだ。
ヴァージンメガストアでは、マドンナの”Music”の発売イベントらしく、ショーウインドウの中で
ストリッパーが、マドンナの曲に合わせて尻をふり、皮の服を脱ぎ捨てていた。
こちらに来てからも、よく仕事の夢を見る。
旅に出るたびに思うことだけれどそこがたとえ重厚な歴史に彩られていたり
美しいビーチをもつ南の島だったとしても地上に楽園などないのだと思ってしまう。
そこには、その土地の人々の生活があり貧富があって、孤独や享楽があり
皆、晴れた日には洗濯物を干したりしているのだ。
そして僕は、ぼちぼちと突然の休暇届を突きつけて長く席をあけた職場に買っていくのに
ふさわしいイタリアの土産ってあるのかな、などと考えたりしている。

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時の流れに負けないものがあるのだとしたら、この目で確かめたいと思っていた。
巡礼者のように足を棒にして這いずり回ったフィレンツェを後にする。

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フィレンツェ2日目
サンマルコ寺院でフラ・アンジェリコの「受胎告知」のフレスコ画に感動。
橋を渡り、丘の上の宮殿から街を見下ろした。

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つ星の安宿を二泊分予約してフィレンツェへ向かう。
宿にチェック・インしてからドゥオーモまで歩く。
道すがら、小さな教会を覗いてまわる。
夜は、ドゥオーモでシューベルトの合唱曲のコンサートを聴いた。

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すっかり秋の空気。朝市へ食材を買いに行く。
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トラムで街へ出る。
ミラノはドゥーオモを中心に放射状に広がる街で伝統と先端が共存している。
何度もカフェでくつろぎながらぶらぶらと歩いた。

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チューリッヒへ向かう機内で村上龍の「共生虫」を読む。
小説の舞台は、僕がこの春まで暮らしていた狭山丘陵一帯がモチーフになっている。
異国へと移動する密閉空間には、うってつけの小説だった。
チューリッヒからミラノへトランスファーする機内の中で、ポルトガル系の小僧達(10代後半)
に囲まれ「おお、ナカタか?」とか「おれはサトシ・トミイエが好きなんだ」とか話しかけられる。
もうラテンがはじまっているのだ。
マルペンサ空港から、北駅へ。メトロからトラムへと乗り継ぐ。
空気の匂いや、夜のオレンジが懐かしい。
ここは僕でさえ簡単に受け入れてくれる他民族の寄せ集めのような街
アパートは浴室のガス釜が壊れていて鍋で湯を沸かし、長旅の疲れを拭った。

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