所用で、新宿の都庁へ行く。
ここの地下は、いつだって
映画「未来世紀ブラジル」を彷彿とさせる。
夕方から雨と風が強まり
稲妻の閃光が雨雲を割いていた
20020120
嘘をもっては ゆけない
そう唱った歌手がいました。
今宵は よい夢をみてください。
20020118
千駄ヶ谷の津田ホールへ、高校の同窓生である
浦壁信二のピアノリサイタルを聴きに行く。
高校時代の彼は作曲を専攻していて、2年生のときに
パリのコンセルバトワールへ留学してしまったから
あまり交流はなく、それ以来会ったこともなかった。
演目はシューマンではじまり、スクリャービン・ドビュッシー
そして自作の曲などを含む小品を中心としたものだった。
どの曲にも、精錬されていてナイーブな感性と
独特な解釈を感じる、魅力的なものに仕上がっていた。
結構引き込まれて聴いてしまい、
おぼろげな彼の記憶が、鮮明に蘇ってきた。
だがしかし、演奏途中に聴衆のひとり(おばさん)の
携帯着メロ(千と千尋のテーマ・4和音)がホールに鳴り響いた。
おかげで心臓が飛び出るようなショックを受け
その後今ひとつ、音に集中できなくなってしまった。
そんなハプニングにも動じず、観客席を軽く一瞥した後、
繊細かつ完璧に演奏を続けた彼はえらい。
僕ならステージから駆け下り携帯を取り上げ、
放り投げてしまったに違いない。
20020115
夜は我が家にて
プロジェクトのミーティング
コビは、スタッフ最若手の好青年
フルヤ君の膝がお気に入り。
20020114
冬晴れの気持ちよい休日
祖師ヶ谷大蔵の教会で親友の結婚式
おめでとう
僕の知る限りですが
相棒のいる人生って
よいものだと思います。
20020113
光はやみの中に輝いている。
やみはこれに打ち勝たなかった。
最近は、何処へでも自転車で足を伸ばすようになった。
都心を自在に移動するには、なかなかいい相棒である。
悩みといえば、路肩が狭く、車にクラクションを鳴らされて
腹が立ったり、排ガスのせいで鼻毛が伸びたり・・・
だけど、いつでも散歩感覚で立ち止まれたりするのがいい。
中野の紅葉山で足をとめ、夕方の雲を眺めた。
20020110
完全に暮れてしまう直前、藍色の夕刻は
胸が、少しだけ締め付けられる時間
いつもの帰路である高台には高速道路がうねる音を含んだ冷たい風が
ひゅーひゅーと吹き上げている。
灯りをともしはじめたビル群はなんだか、
書き割りのセットのように見えた。
20020109
素直にそう伝えることができれば良かった。
20020108
仕事場の窓から見えたのはコンスタブルが油彩で描いたような雲
急いで屋上に駆け登ると、なんとか沈む夕日に間に合った。
遠く丹沢の山の稜線と富士山のシルエットが、真冬には、この街からも見ることができる。
20020106
江國香織の本を立て続けに読んだ。
「東京タワー」と「ウェハースの椅子」
彼女の作品は、いつも男性の描かれ方が希薄で
すこし苛立ちを覚えることがあるのだけれど
それでも、選ばれた言葉の美しさと、
作品のもつトーンと静寂に惹かれてしまう。