20020921

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舞台の上で精一杯演じようとしているティーンネージャー達の肉体
その美しさと残酷さを目の当たりにして、涙が止まらなかった。
今この瞬間立ち上がり、人の心をとらえる肉声や音楽
時がたてば人々の記憶から消えてしまう、揮発性の熱情
新しいものは何もなく、それは以前にも
誰かによって営まれたこと
過ぎた日々の名残と
新しく踏み出そうとする、まだ見ぬ道を思った。
時計を逆戻しにすることはできない。

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20020920

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どこか神経がとがっていて、うまく寝付けそうにない夜だ。
完全に満ちる一歩手月は、やけに明るい。
Light in the darkness
その光を追うこために、すべてを捨ててもかまわない。

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20020918

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些末な人間関係の摩擦につきあわされて
こちらまで消耗してしまう日だった。
仕事仲間6人ほど連れだって、蕎麦屋で夕食を食べた。
こんなことでも少しは潤滑油になればよいと思う。
眠りにつく前に、ドイツの友人の携帯に電話をした。
ガールフレンドと公園にいるのだそうで、子供の声が聞こえる。
あのウサギが跳びはねている公園だろうか?
10月に再会する約束をして、電話を切った。

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20020915

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ヲノさんから、彼自身がプロデュースする冒険王
のインビテーションを頂いていたのでclub SIMOONへ
まだ客足が満ちていないダンスフロアには
カスガアキラの紡ぐビッグビートが溢れだしている。
乾いているのに重厚で、深い部分を突いてくるキックに
僕は無防備に体を委ねることができた。
彼は本当にアーチストなのだと思う。
その後繰り広げられたデカダンスにはあまり夢中になれないでいた。
ドラッグクイーンやストリップダンサーが縦横無尽に舞っている様を見ても
箱の中はひどく窮屈に思えてしまい、急に夜の空気を吸い込みたくなった。
自転車で夜明け前の道玄坂を一気に駆け上り我が家の寝床に、そのまま転がり込んだ。

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20020914

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カレンダーに従って、仕事をしなかった。
土曜の夜に、Kとクラブチッタ川崎へ行く。
途中、二人にとって懐かしい友人と再会した。
ほとんど18年ぶり、そんなに時がたったのか。
ヘキサノンのレンズの前で3人並んでセルフシャッターを切った。
彼が撮ったモノクロの赤外線写真をみせてもらう。
雪の夜のように、輪郭が際だった夜の樹木
ぴしゃりとした静寂を感じる写真だった。
クラブチッタ川崎は子供たちが溢れていて正直、僕とKは閉口した。
ロッテルダム系のビートではうまく体が揺すれなかった。
ダンスフロアでヨースケと会いバックステージへ行く。
楽屋ではDJたちの目が、既に溶け出していて遅れて飲み会の席に参加したような気分になる。
なんだか居たたまれないので、そそくさと二人で会場をあとにした。
Kを家まで送り、三宿に戻るともう夜が明けていた。
布団に潜り込んで毛布を体に巻き付けても、感覚が冴えたままでいる。
鏡を覗いてみると、瞳孔が大きく開いていてコビの目に似ていると思った。
気がつくと、自分の意志とは関係なく奥歯に力が入りすぎている。
ゆっくりと体を伏したまま音を絶やさないようにしてリラックスした気持ちに戻り、
目だけを閉じた。

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20020912

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蒼い時を走り抜けようとしている。
夜が明ける時刻なのか、それとも
これから夜の帳が降りてくるのか
風のにおいで判断して、光の射す方へ
あなたの手をしっかりとにぎったままで

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20020910

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間もなく、あの日付に変わってしまうのだ。
僕たちはあれから、一巡りしてしまう。
たくさんの記憶を刻み込んだままでいる。
バッドニュースからは目をそらさない
そしてグッドニュースだけを分け合って
これからも共に生きていく。

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20020908

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わたしは、しばらくの間現れて、
それから消えてしまう霧にすぎない。

あるいは、朝の光が地に満ちたときに
一瞬にして乾いてしまう草の朝つゆのようだ。
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20020815

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大きな橋を渡るといつものトーキョーで
赤いテールランプと黄色いヘッドランプの川が流れている。
とても大きな町で、まだ把握できていない。
いつか、丁寧に描写することができればいいと思う。

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20020814

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この夏のミラノは風が涼しく過ごしやすい。
明日はマリアの昇天記念日で休日になる。
そのせいか、市場もメトロ閑散としていた。
おまけにドゥオーモは化粧直しで、その美しい顔を隠している。
ミラネーゼも大きな鞄を抱えてどこかに消えてしまった。
街ぐるみでバカンスなのだ。

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