実家 母の味 深夜の映画

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滞在先の中野から、多摩地区にある実家へ
同じ都内でも、移動すると結構時間がかかり、帰国中ちょくちょく顔を出せないのが残念
母には、小さなころから大好きだった手作りのミートソース・スパゲティーをリクエスト
日本へ帰るたびに味わえるのも母が元気だからだ。いつまでも、そうあって欲しい。

実家の老猫コビも、もう16歳くらいになるはずだ。
9年前、イタリアへ渡る際母に託したのだが、今はとても良いコンビになっている。
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甥っ子にも懐いているコビ
彼は今、漫画[ワンピース]の面白さを熱く語っているところです。

夕食の後、イオンモールにある深夜の映画館で『莫逆家族 バクギャクファミーリア』を観た。
80年代に無茶をした世代が、過去の刈取りを40近くになって取り掛かるという主題。
でも原作を二時間にするのは無理だったみたい。しかしオープニングの観覧車の映像が
美しく、それがラストへの伏線だった点と、キャスト陣の怪演は良かった。 
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時差ボケについて

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いつも日本に着いて二日目くらいから時差ボケに苦しむ。
着いたその日は、疲れているのでただひたすら眠れるのだけれど、
一段落してから、本格的に時差を意識して生活するようになるのだ。
結局昨夜から一睡も眠れずに、朝だというのに、夕食を食べたいような空腹を抱えて
始発の電車で街に出ることにした。
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日本滞在の初めは、少しだけ旅行者のように東京を見つめる。
朝日を浴びる、新宿の摩天楼をしばらくの間、見上げていた。
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朝日が昇る前に、歌舞伎町で夜を過ごした人と、これから仕事へ向かう人々が入れ替わる。
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吉野家で焼肉定食を頼む。カウンターで学生たちが
「俺たちも年取ったよな。年々オール(徹夜)がつらい。」と話していました。
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GINZA TOKYO

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銀座のクリエイションギャラリーG8に、東京イラストレーターズ・ソサエティ主催の展覧会
「絵に描いた座右の銘」を観に行ってきました。
それにしても、銀座は灼熱の炎天下、とても9月中旬とは思えない真夏日でした。
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165名のイラストレーターが、皆同じサイズ、同じ額装で描いた作品を観れて楽しかった。
なんといっても、高橋キンタローさん作の、ハンナの絵、原画で観てみたかったのです。
実際に絵の前に立つと、一筆でえがいたようなストロークとガッシュの厚みが
絵画的な魅力をもっていて、ハンナの特徴が見事に再現されていました。
うーん、この絵欲しいなー。
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MILANO → TOKYO

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すっかり秋になったミラノから、12時間のフライトを経て成田空港に降り立つと
そこは、まだまだ灼熱の夏でした。
まるで一年が一瞬で過ぎ去って、もう一回夏が来たみたい。
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空港から、中野のシオンの群教会へ直行、祈り会を終えた人々と合流
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少し仮眠をとったあと、夜は麻布十番のカフェ縁縁へ
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ここでも懐かしい顔ぶれと再会し、我がホームタウン、東京に帰ってきたなと実感しました。
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ねんりん家のバームクーヘン

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約一か月日本へ里帰りしていたMさんが、ミラノへ帰ってきました。
そして日本の美味しいバームクーヘンのお土産をもってきてくれました。
(*開封された食べ物の匂いを嗅ぎつけて、ワンコが部屋から出てきている姿に注目)
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このバームクーヘン、松坂屋銀座の「焼き菓子バームクーヘンねんりん家」というお店で
行列に並んで買って切れたのだそうです。日本のバームクーヘンは、世界で一番美味い
と言われ、本場ドイツ在住の人々も、日本に行った際はお土産で買って帰るそうです。
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「あの、私の分もあるんでしょうか!?」
と真剣な眼差しで、バームクーヘンを見つめる犬のムスメ
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結局、分け前には預かれず、皆の「美味しいね!」という声を聞きながら
涙目になっていました。ちょっと不憫なハンナさんでした。
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久米小百合さんと夕食

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イタリアをご旅行中のゴスペル・シンガー、久米小百合さんがご連絡を下さり
共に、我が家のそばにあるミラノ・カツレツのレストランで夕食をご一緒しました。
小百合さんは、かつて久保田早紀という芸名で「異邦人」という曲をヒットさせました。
当時小学生だった僕も、この歌を聞きながら、異国への想像力を膨らましたことを覚えています。

時を経て、ともにイタリアにおける「異邦人」として食卓を囲みながら
忌憚なく様々な話をして、夜が更けていきました。
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9月のはじまり

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ミラノは9月に入ると、まるで舞台セットがくるりと反転するかのように
夏から秋へと季節が変わります。
8月の間、日本へ里帰りしていた人々も少しずつミラノへ戻ってきました。
今日は9月最初の礼拝、久しぶりの再会もあり、また母国へ帰る人の送別もありました。
礼拝後、数名で牧師館に集い、先日ドイツへ行った際買ってきたアップルサイダー
Mさんがスイスからのお土産として持ち寄ってくれたソーセージ、そして近所のピザ屋の
テイクアウトなどで夕食の時をもちました。
バカンスのシーズンを終え、新年度のスタートを切ったミラノです。
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カッセル ドクメンタ(13) 二日目

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ドクメンタを最初に観に来たのは20年前だ。
その頃は貧乏画学生だったが、バックパックをしょってこの街まで来た。
当時、同じ美大のクラスで学ぶ友で、僕と同じようにドイツのカッセルまでドクメンタを
観に来たのが友人のKEISUKE MATSURAで、後に僕らは同じ欧州で暮らすようになった。
おそらく20年前の体験がなければ二人とも、そうはなっていなかっただろう。
そして10年前も一緒にドクメンタを巡り、そして今回も、共にこの国際展を巡っている。
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僕らは、昔から同じ作品を観て、互いにどう感じたかを語り合ってきた。
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そして同じ環境で共に制作し、互いの作品を受け止めあってきた。
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そして「美術」と呼ばれるものについて、ああでもない、こうでもないと論じ合ってきた。
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だから20年経っても同じテーマを語り合いながら、同じ空間を共有していることが嬉しい。
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「現代美術」とは一言で言えば「ルールがはっきりしないゲーム」のことだ。
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これまでの美術史の文脈(ルール)を解釈したうえで、新しいルールを提示できたものが
勝者となる、なんとも厳しいゲームなのだが、彼は今もそのフィールドで走っている。
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だから彼が発する言葉は、いつも僕に刺激を与えてくれる。
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ドクメンタを巡って感じたこと、それは10年前にも同じことを感じたのだが、
「もうこのゲームは限界です。」と悲鳴をあげているようにも見える。
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そして、次のプレーヤーにバトンが渡されることが求められているのだと思う。
彼ならそのバトンを受け取るだろう。そして、僕も走ろうと思う。与えられたフィールドを。
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会場を巡りながら友は言った。「ドクメンタはこれくらいにして森へ行こう。」
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僕もそう思っていた。ドイツの森の方が、僕たちにたくさんのことを語りかけてくる。
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そういえば、十年前もドクメンタの会場を早々と抜け出して、ドイツの平原にテントを張って
共に過ごした。あの頃みた景色が、再スタート地点になっている。友よ、また会おう。
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カッセル ドクメンタ(13) 一日目

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5年に一度、ドイツのカッセル(kassel)で開催される、世界最大の国際アート・イベント
ドクメンタdOCUMENTAを観に行きました。今回で13回目を迎えます。
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今回は美術評論家のハンナ先生(雑種犬)も、広大な会場を一緒に巡ってくれます。
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まずハンナ先生が、一番最初に駆け寄った作品、
あ、これは只のアイスクリーム移動販売車ですね。
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こちらは、第13回ドクメンタの作品の中で一番最初に会場に設置されたという、
ジュゼッペ・ペノーネ(Giuseppe Penone)の木と巨大な石の作品。”Ideas of Stone”
2010年からずっとこの場所に立っているそうですが、木自体が造りものです。
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確かに作品はコンセプトや、その背後にあるテキストも大切だけど、何よりも、
視覚的に、また空間的に語りかけてくるものが大事、とハンナ先生
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日本代表は大竹伸朗さん、僕にとっては美大生時代からの憧れの作家です。
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一見バラックのように見える「スナック・モンシェリー」は現在の日本の肖像のようです。
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内部を覗き込むと、すごい創り込みでエネルギーがみなぎっています。
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建物の四方には、船が配置されていて(よく見ると木の上にも)、海洋国家でありながら
全ての隣国と領土問題をもっていて、アジアの一員になりきれないけれど、紛れもなく
アジアな我が母国の姿と重なって見えたのだけれど、深読みが過ぎるでしょうか。
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ドクメンタ会場内では、ひときわ大人も子供も惹きつけている作品でした。
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こちらは、民家を展示空間とした作品
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何とも言えない、テラコッタのオブジェが生活空間を占拠しています。
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こういう、誰にも依頼されていないのに、情熱を傾けてしまう「おバカなこと」(褒め言葉)
が社会の中でちゃんと許容されているということがアートの存在義なんですよー(byハンナ)
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これも印象に残った「おバカ作品」(褒め言葉)、水面で鏡面対象になったような空間
実際には水は貼っておらず、上下にシンメトリーな空間をつくった家です。何故創った?
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会場となったKARLSAUEと呼ばれる庭園はとにかく広く、一日では野外設置の作品を
すべて見て歩くことは困難かもしれません。多くの人はレンタサイクルをしていました。
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ちょっと歩き過ぎと、許容量を超える情報の嵐で疲れてしまったハンナ先生
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水辺で少し昼寝をして、アイスクリームを食べて、体力を復活させました。
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僕が、野外設置の作品で好きだったのは、森の中のサウンドインスタレーション
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放射状に、チャンネルを振り分けて設置されたスピーカーが、様々な状況を想像させる
迫力満点の音を森の中に響かせていて、人々の意識をしっかりと掴んでいました。
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20:00を過ぎて、オランジェリー会場の空も夕暮れてきました。
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一日中、アートを巡って足が棒になりました。美術館賞はスポーツですので体力が重要
ハンナ先生、今日も一日お付き合い頂き、美術解説有難うございました。明日もよろしく。
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映画『女の子ものがたり』


深津絵里主演の映画『女の子ものがたり』をDVDで観た。
西原理恵子の、小学生時代から高校生時代を振り返ったノベライズに基づく作品だが
映画を通して、随分と心の奥の方に仕舞い込んでいた、自分の故郷時代を思い出した。
あの頃は、同じ土地に生まれた同世代という括りだけで、一つの場所であんなにも
共に過ごしたものだったけれど、今も交流が続いている友はほんの僅かだ。
皆今はどうしているのだろうとか、なぜ自分はここにいるのだろうとか、少しばかり
心地のよい感傷に浸り、後ろを振り向いた分、今の自分の立ち位置を確認し進んで行こう
という気持ちにさせてくれる映画でした。
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