フィレンツェを去る日、サン・マルコ美術に足を運んだ。
アンジェリコの受胎告知、なんて言っていいかわからない。
ただ、感嘆のため息がでる。
美大生時代「好きな画家は誰ですか?好きな絵は何ですか?」
と聞かれると、困ってしまって「そうですねー、絞りきれないですね。」
と答えていたのですが、今なら一言こう言えば良かったと解る。
「好きな画家はアンジェリコですね。特に受胎告知」
修道士の部屋、一室一室に書かれたフレスコ画はもぢ出すことはできない。
「また、観たくなったらここに来なさい。」そう言われているような美術館
←今日も見に来てくださって感謝
フィレンツェ 20090220
西陽の射す時間にフィレンツェについた。何年振りだろう。
Fortezza da Bassoは、かつて要塞だった歴史的な施設で今はメッセとして使われている。
今、danza in fieraとよばれる「ダンスの見本市」が行われていて、まずはそこへ足を運ぶ。
今回このイベントに出演しているYさんと、公演後に出会ってあいさつした後
次にアポイントメントがあるkさんとの時間まで余裕があったので、いろんな踊りをみた。
パヴィリオンを移動すれば、あらゆるダンスが見ることができる。
Hiphopから現代舞踏、民族舞踏など、どのステージも盛り上がっていた。
でも、どの出演者もYさんが帰ってからは、僕の知り合いではないので
なんだか、見知らぬ高校の文化祭に一人紛れ込んだような気持ちにもなったりして
夜はKさんとうまく落ち合うことができ、中華などを食べながら時を過ごすことができました。
夜、ホテルに戻ってから、先日日本から来ていたAさんがもってきてくれた文庫本を読む。
三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」、新鮮な文体で面白かったな。
「まほろ市」って、あきらかに「町田市」がモデルなわけで、神奈川との
県境にある多摩地区で大学生活を送った僕にとっては懐かしい感じがあった。
そのうち、映画化するんじゃないでしょうか。
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再びビチェンツア「お、中国人だよ」
火曜の夜はビチェンツアのO村さん(伏字になっていない)のお宅で
この街の教会メンバーと集う時をもちました。O村さん、豚汁ごちそうさまでした。
常宿にしているホテル、シングルで予約してるのだけれど
今日は「空いているので、同じ料金でダブルの部屋へどうぞ」
ということで、一人寝には妙に広いベッドになりました。
ところで、このホテルの向かいはサッカースタジアムになっており
今日は周辺がものものしい厳戒態勢になっていて、サポーターたちが
ぞろぞろと歩いていました。
僕がホテルの前に車を停めて降り立つと、サポーター群の一人が
「お、中国人だよ」と言っていた。
この一言で、その街に対するイメージが急降下したりするのですが
そのあと、何故、そう言われると腹が立つのか考えたりしました。
*僕は中国人じゃないから(間違われることが原因か)
*イタリア人にアジア圏に対する無知と差別(特に中国人に対して)があるから
*こちらが、その侮蔑的な響きのイタリア語解らないとても思ってるのか、このヤロー
というところだと思いますが、どうなんでしょう。
僕はイタリアにも中国人の友人は多いし、彼らのこと好きなのに
でもそう言われると腹が立つというのも不思議だなとも思ったり
たとえば、ホテルの前で車を降りたときに「あ、ジョニー・デップ!」と
間違われたらそんなに腹が立たないはずだ(と思う)。
そんなことは一度もないが
ま、いいや。
以前カフェのバリスタ(みるからにイタリア人)に「お前、中国人か?」
と言われたので「違うよ。君はアルバニア人?」とわざと間違えて
聞き返したら、すごく怒っていました。
ね、相手への無理解って失礼なことなんだよ。
気がついてね、イタリア人
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ミラノ温泉
ミラノ市街中心部の南東にポルタ・ロマーナ(ロマーナ門、Porta Romana)と呼ばれる
かつての街の城壁と、ローマ方面に向いた門の遺跡があるのですが、この門に隣接している
歴史的な建造物の内部は、なんと温泉施設になっています。
最近疲れがたまっていたので、このミラノ温泉を初体験してみることにしました。
水着は持参ですが、バスタオル・バスローブ・サンダルなどはフロントで貸してくれます。
屋内にも屋外にもスパがあって、結構若い年齢層の人々で賑わっていました。
欧州では温泉というと、お年寄りの治療というイメージなのですが、ミラノにも
温泉文化が浸透しつつあるのでは、と感じました。
自由に果物がつまめるフルーツビュッフェや、ヨーグルトやドリンクのスタンドがあったり
趣向をこらした「昼寝空間」などがあり、一日そこで休養がとれるようになっています。
昼寝空間には、突然怪しげなスタッフがやってきて、アロマをたきながらラジカセで
ニューエイジな音楽をかけて「さあ、体の力を抜いて、そうイメージの中へ、今あなた
の目の前には一面の花畑が見えます。」とか囁いてきたりします。
最初僕は「うざっ」と思ったのですが、そのポエトリーでメーテル(銀河鉄道999)のような
語り口にまんまとハマり、うたた寝の世界へと誘われてしまいました。
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マドベーゼ
猫のゾロ君の爪とぎを窓際に移動させたら
その場所が、いたくお気に入りになった様子
爪とぎ台に腰をおろして、日がな道行く人を眺めています。
そんな背中を眺めていたら、ハナレグミの名曲「マドベーゼ」を聞きたくなりました。
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森の中の撮影クルー
だいぶ春めいてきたいつもの公園、なにやら森の中では
撮影クルーがロケハンをしていました。
ピンク色の衣装をはためかせながら、森の中を女優さん(モデルさん?)が走っています。
その姿をカメラや照明、レフ板録音機材をもったクルーが追いかけて行く様子を
ハンナは興味津々の様子で観ていました。
私も一緒に映りたいワン
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ホテルに缶詰め
ミラノから200キロ離れたヴィチェンツアのホテルの一室に
二泊ほど缶詰めになって過ごすことにしました。
今週末に、ベルガモ近郊で教会リーダーのための集まりがあり
そこでのメッセージを準備するためです。
「売れっ子作家気取りなのか、俺よ。」と自分で突っ込みを入れてしまうのですが
寂しい一人きりの空間で、仕事はとてもはかどります。
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*過去のエントリーの画像が、サーバーから消えてしまったようです。
時間をみて復旧させますので、お待ちください。
友、遠方より来る
ジュネーブに長期出張中だというH氏が、週末の休日を利用して
500キロの道のりを運転してミラノに来てくれた。
いやいや、実に六、いや七年ぶりくらいの再会ではないか?
どうしてイタリアに移住して、牧師をしているのかもちゃんと説明できていなかった。
そう思うと、不義理な私です。
湖にひっそりと浮かぶ修道院を見せたくて、オルタ湖のサンジュリアーノ島に船で渡りました。
霧がうっすらとかかっていて幻想的な光景でした。楽しんでもらえたでしょうか。
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*過去のエントリーの画像が、サーバーから消えてしまったようです。
時間をみて復旧させますので、お待ちください。
半落ち
年の初めにロサンゼルス近郊のブックオフ(があるのね)にU牧師に連れて行っていただいた際
日本の映画に飢えている私が買ってしまったDVDが寺尾聰主演の「半落ち〈はんおち〉」
役者陣の演技が良くて、映画は役者だけで出来ているわけではないので、
そう感じたということは、映画自体が良い作品だったのだと思います。
観終わった数日間も、丁寧な人間描写や、印象的なシーンが余韻として残りました。
でも、扱っている「命」そして「魂」という命題がちょっと消化不良だったでしょうか?
原作は読んでいないのですが、きっと原作が二時間に収まりきらなかったのかも知れません。
映画を見終えたから、遠い記憶がよみがえったのですが、この映画で新聞記者を演じていた
女優の鶴田真由さんと2003年頃に、深夜のカフェ「縁縁」でお会いしてこう質問されました。
「命」と「魂」の違いって何ですか?
面白い質問(でも重要な問い)をされる方だなと、その時思ったのですが
思えばこのころ鶴田真由さんは、この映画の撮影中だったのかも知れません。
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犬を洗う
数カ月ぶりに、愛犬ハンナを風呂に入れて丸洗いしてみました。
ハンナは洗った後のドライヤー乾燥が好きで、自らポーズを変えて温風を浴びます。
気持ちよくてアクビ、いい気なものです。
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