
こっちはこうさ どうにもならんよ
今んとこはまあ そんな感じなんだ
サニーディ ・サービス / 「青春狂想曲」
20000705
今日も夕刻には雷と夕立。
久しぶりに会う友人と3人で
八王子のバイバス沿いにある
中華料理屋で、鉄鍋餃子をつつき
キンモクセイのお酒に少し酔った。
いつだって寝不足。
だけど削れそうなことなんて
見あたらない。
まあ、そんな感じなんだ。
20000705
今日も夕刻には雷と夕立。
久しぶりに会う友人と3人で
八王子のバイバス沿いにある
中華料理屋で、鉄鍋餃子をつつき
キンモクセイのお酒に少し酔った。
いつだって寝不足。
だけど削れそうなことなんて
見あたらない。
まあ、そんな感じなんだ。
20000704
締め切りなど
とっくに過ぎているのに
ほったらかしにしたい気分。
まるでカルマのような
現実逃避。
夕方からは、
みるみる暗雲が立ちこめ
土砂降り。
まるで僕の仕事の進行状況みたいだ。
オフィスから外を見ると
総武線がなんだか電気を消しながら
時速10キロくらいでノロノロと
走っているのが見える。
大雨のせいで、一部停電しているのかも知れない。
今電車に乗っても、ストレスボックスに違いないので
同僚と居酒屋「天狗」で時間を潰す。
酔いどれ電車で家路につけば
今日はもう眠るだけ。
20000703
君はよく涙をながすね。
「哀しいから という訳ではないのよ」
そういうアンテナを持ってしまった君が好きだよ。
抱きしめたくなる。
一日の終わりには
町の全てを見下ろせるような丘に
立ちたいような気持ちになる。
真下に水道橋の駅と
僕の机があるオフィスが見える。
循環するヘモグロビンみたいになって
西へ東へと、中央線で往復しながら
あのビルの小さな細胞になって
毎日仕事をしている。
そう考えると可笑しいね。
想像もつかない景色を想像するのは
誰でも少し怖いものさ。
自分の立っているところを
もう一度確認すればいいよ。
僕らを不安にさせるものなど
もはや何もない。
いつか穏やかな気持ちで
同じ景色を見よう。
20000702
キッチンにも音楽が欲しくて
新宿のヨドバシカメラへ
MDラジカセを買いに行く。
近所のツタヤに入会して
CDを4枚借りた。
少しでも、通勤の時間が楽しくなるように。
今日借りたCD
サニーディ・サービス / 「東京」
奥田 民生 / [ GOLDBLEND }
Le Couple / [ Style F ]
くるり / 「図鑑」
新宿の小学校へ行く。
小学5年生の女の子6人にデジカメを持たせて、裏通りを散策。
通学路で自分が気になっているところを撮影してもらって、紹介してもらう試み。
こんな道、人が通れるの?
そんな細い抜け道や、フェンスの穴を彼女たちは知っている。
「ここはネコのが集会するところ」
「ここは、ホームレスのおじさん達が夕方から寝るところ」
「桑の実が落ちてくるところ」
「喋るインコがいるお店」
「いつも吠える犬がいる門」
「この道は、ドブの匂いがするから息を止めて走り抜ける」
彼女たちのガイドで、町の地図が出来上がっていく。
すごい。
僕にとってははじめての町なのに色んなヒミツを教えてもらってしまった。
急に親しみを感じる町に変容した高田馬場の裏通り。
湿度をふくんだ夕刻。
ほんの一瞬の色彩。
売りに出していたチェンバロが良い人の手に渡った。
三年前、その楽器はやってきて素敵な音を奏でていた。
今朝まであったのに今日仕事から帰ると業者さんの手で搬出されていた。
「無事、我が家に届きました。」と
新しいオーナーさんから電話をもらう。
ぽっかりと空間が出来た部屋にチェンバロの繊細な残響だけが
小さな粒になって漂っていた。
久しぶりに雨が上がり、ぬるい風が吹いた。
噴火の予兆のせいで、修学旅行中だった三宅島の小学生が
都内で足止めをされてしまい、急きょ、研究所に見学に来ることになった。
そんな訳で、今日の予定が随分変わってしまった。
まぁ、そんな日ももあるよな。
夜はKが我が家へ来て一緒にカレーなど食べる。
ビジョンや、理念を構築するのに十分な時間をとろうということで一致。
構想図など書きながら脳みそストーミング。
胎動を感じる。
久しぶりに朝の西武新宿線に乗る。
地図を片手に、新宿の小学校を訪ねた。
廊下のざわめき
体育館のにおい
教室で飼われている蚕の、桑の葉のにおい
廊下にはりだされた図工の作品
ああ、小学校ってこんな感じだったよなと、思いだした。
5年生ともなれば色んな事考えていたよな
いっぱしの大人のつもりでいたもんな。
そんなことを思いだした。
人の気持ちなんて時代によってそんなに変わるものでもないもんな。
などと考えながら給食でお腹を満たしてすこしタイムスリップした昼下がりだった。
あそこまで登りきれば視界が開けそう。
そう思っていたのにどうやら未だ中腹ですらない。
遠回りのルートを辿ったのかも知れない。
これ以上急ぎすぎて来た道すら忘れてしまったら遠回りしてきた意味がない。
もうあの町に引き返すつもりもない。
ここではすこし腰をおろしてお茶でもいれることにしよう。
きっと初めに想像していたより素敵な山なのだ。
誰の足跡も付いていない。
鉈を片手に、草をかき分けて歩く。
迷いそうな気がする。出口はあるのだろうか。
まだ見ぬ景色が開けるところへ早く行きたい。
予定調和などいらない。