続・私はシャルリーなのだろうか?

lasagne

8月24日にイタリア中部で発生し300人近くが死亡し、10日が経ちました。
現地からの報道を目にする機会は減ってきましたが、心の中にはシンシンと哀しみが積もります。

フランスの週刊紙「シャルリー・エブド」が、最新号でイタリアの被災地の様子を、ラザニアなどのパスタ料理に見立てた風刺画を掲載したことが話題になっています。

「イタリアンな地震」と題したイラストでは、負傷して血を流した人を「トマトソースのペンネ」
火傷したりした人々を「ペンネのグラタン」とタイトルをつけ、崩れた建物に押しつぶされた被災者を「ラザニア」と揶揄しています。

アマトリーチェがトマトソースで有名な土地であったことにちなんだブラックジョークのつもりなのでしょう。

まったく、そのセンスに共感できないし、直接的な被害を受けなかった自分でさえ、心が深く傷つきます。

牧師ですが、表現の自由は与えられていますので、端的に言えば「最低な」表現だなと思っています。

2015年の一月、シャルリー・エブド本社襲撃で12人が殺害されたテロ発生から2日が経過したとき僕は厳戒のパリにいました。

そこで被害に遭ったこの出版社に連帯を示す「私はシャルリー」という横断幕を掲げた人々との行進に参加もしました。
その時のことは、「パリ 追悼と抗議大規模デモ行進」というエントリーに残しています。

しかし、同時に心に感じた「言語化でいない痛み」のようなものを、拙いながらもその当時「私はシャルリーなのだろうか?」という文章で残しました。

今回の週刊誌の風刺画(そう言えるのかな?)は、大人はある程度冷静に対応できたとしても、震災を体験した子供たちには「これはフランス文化として尊重されるべきジョークだよ。」と言うことができるのでしょうか?

大震災後の惨劇の中では、子供がが大人よりも大きな心の傷を負います。
自分の世界がめちゃくちゃになってしまった子ども
誰かが亡くなるのを見てしまった子ども、友達や家族を亡くした子どもたちは、感情的なケアを必要としています。
身体的な傷を負っていなくてもです。

このためにいち早く、イタリア中部の被災地に入り、子供たちの心理ケアに入った[子ども支援専門の国際NGOを今日は下記に紹介します。
セーブ・ザ・チルドレン

こちらのwebサイトからは、被災地支援の様子をいつ知ることができます。
自分の寄付が、どのように活動に使われているのかまでを見届けていくことはとても大切なことです。
日本からの支援は下記が窓口になっています。

<ご寄付の受付先>
ゆうちょ銀行(郵便局)
口座名:いのち・みらい貯金箱
口座番号:00190-8-791030
※ 振込手数料はご負担をお願いしております。
※ 領収証ご希望の方は、振込用紙通信欄にその旨ご記入ください
クレジットカードによるご寄付はホームページから
http://www.savechildren.or.jp/lp/childemergencyfund/

今夜は、残された子供たちのことを覚えて祈ります。

皆様の上に、主の祝福がありますように。

投稿者:uttie|Comments (0)

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