今日のミラノは朝から雨が降っていましたが、お昼前には止みました。
日課の公園散歩(だけ)を楽しみにしている愛犬ハンナを連れて、池のほとりを歩いていると、ひんやりとした秋の風が水面から吹いてきました。
ああ、今年も夏が終わるのだなと、毎年この時期は感傷的になります。
インターネットで日本のニュースを見ながら、東北に上陸した台風が大きな被害をもたらさないようと祈りました。
イタリアの中部地震のことを覚えて、日本からも「どのような支援の窓口がありますか?」という問い合わせをいただくようになりました。
わたしたちも、所属元の教会連盟のイタリア人牧師とそのことを相談したく、メールを書いていますが「今はバカンス中です。」という自動返信のメールがかえってきます。
「うーむ、こんな時に。」と一瞬想ったりもするのですが、こちらの人々が牧師を含めて「しっかり休むときに休む。」という習慣は良いことだと思っています。
バカンスの語源はラテン語で「空っぽ」をあらわすvacuusです。
イタリア人は、牧師でも夏は最低でも二週間からの休みをとります。
最初の一週間で体の休養と頭のリセット、つまり何もせず空っぽ(vacuus)にして、最後の一週間で何か新しいものをインプットしてフル充電させて仕事に戻ってくるのです。
一年を通して見ると、そのほうが仕事の質を高めていくのだと思います。
バカンスからイタリア人の牧師達がもどってきたら、おそらく長期的になるイタリア中部地震の支援の窓口について、具体的にここでお知らせいたします。
その際は、どうぞよろしくお願いします。