MACEF(マチェフ)は毎年1月(春)と9月(秋)の年2回、イタリア・ミラノで開催される
工芸品、キッチン、インテリア雑貨・生活雑貨などの国際見本市です。
今年は2009年9月4日(金)~7日(月)の四日間わたってフィエラミラノ見本市会場にて
行われましたが、僕は土曜日と月曜日の二日間足を運びました。
出展社数は毎年5,000社を超え、総展示面積も200,000㎡を超え、世界最大の規模ですから
狙いをもって見て歩かなければ、ただただ途方に暮れてしまいます。(以前僕はそうでした。)
今年は日本からのバイヤーさんが少ないように思えました。
景気が冷えているので新たな買い付けを控えているのでしょうか。
物が売れないのはイタリアも同じなのですがそれでも暗くならずに、
良いものを発信しようとする職人たちの熱意に元気をもらいました。
小さな工房のブースには大抵、作品の作家がいます。彼らに「ものづくり」への想いや
日本との取引経験などをきくこともできますし、そういうコミュニケーションがまずは大切です。
「日本の人にも、自分の作品を届けたい。」と、サルデーニャ島在住のガラス作家の
シモネッタさん
「物が売れない時代だけれど、僕は新作をどんどん作るよ。」とムラーノ島の職人さん
ブリキ細工で何だって創っちゃうトスカーナのおじさん。ものづくり王国イタリアの低力を
垣間見て、僕も良い刺激を受けました。
10年前の今日
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ボッビオ - 川へ行く日 –
8月最後の土曜日、クレモナに暮らすバイオリン製作職人のS太郎くんがのガイドで
「イタリアの最も美しい村」といわれるボッビオ(Bobbio)という町を訪れました。
ボッビオ(Bobbio)はエミリア・ロマーニャ州、ピアチェンツァ県のコムーネで、人口約3100人
ピアチェンツァ(Piacenza)から国道を南西約45km程走ったところにあります。
ピアチェンツァに向かって北東に流れるトレッビア川は本当に美しい
エメラルドグリーンの清流です。ハンナもすぐに飛び込みたいところを我慢中です。
この日は本当に川遊び日和で、皆が童心に帰って、まるで夏休みの小学生のように
川遊びを楽しみました。もちろんワンコもたっぷり泳ぎ、大満足のご様子でした。
10年前の今日
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俺好みのポーズ
猫のゾロ君ですが、最近マイ・ブームになっているらしい独特なポーズが気になります。
顎をソファのエッジにのせて、前足をたたみこんでお尻をクイッと突き立てております。
猫の世界でもヨガがブームなのかもしれません。ちょっと瞑想的な表情もしています。
その姿は、幻のツチノコを彷彿とさせます。(見たことないけれど)
10年前の今日
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カモ君と一緒
Yさんの工房の職人さんがハンナにプレゼントしてくれた鴨のぬいぐるみ(通称カモ君)を
ハンナはすっかり気に入っている。
昔から散歩中に、、水辺で遊ぶ鴨とかを見かけると以上に萌えて、吠えまくって行った。
きっと先祖は鴨狩りとかをしていて、そのDNAがあるんだろうなと僕は思っている。
このぬいぐるみ(カモ君)も大変よく出来ていて、ハンナがぬいぐるみの首筋をカプっと
噛みつくと「クエーッ」と鳴くようになっている。
ハンナはそんなカモ君を思いっきりぶん回して噛みまくった後、
自分のそばに引き寄せて眠るのが大好きなのだ。
それがハンナ流の愛情表現なのでしょうか。うっとりと恍惚の表情を浮かべています。
愛にはいろんな形があるんだね。(違うか)
10年前の今日
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IKEAでみかけた新ビジネス
久方ぶりにミラノ郊外、カルガーテにあるIKEAに行きました。
まだバカンス時期だというのに、えらく混雑していました。
IKEAは、人々の購買意欲を刺激する仕組み(ディスプレイやお客の動線の作り方)がいつも
考え抜かれていて感心するのですが、新たに来店客の車を洗うサービスを導入していました。
お客さんはいつものように、店舗駐車場に車を停めて店内へ向かうわけですが、その途中で
駐車場を巡回しているスタッフに声を掛けておくと、移動式の洗車カーゴがその車にやってきて
お客さんが帰ってくるまでに車を洗っておくというもの。
IKEA独自のものではなくて、ミラノので生まれたPARKIN WASHという会社と提携している
ようで、youtubeにビデオがアップデートされています。
ビデオの中では、仕事を頼んだお客さんと請け負ったスタッフがやたらと(計三回も)
堅い握手交わしますが、これはイタリアでは普通の光景です。
このビデオをみると、僕としては洗車に対してはフェティッシュなところがあるので、
水を十分に使わないと塗装のクリアー層がダメージを受けないかなと気になってしまいます。
ありそうでなかったビジネスモデルで、ものぐさのイタリア人には結構人気が出るのでは
ないでしょうか?洗車の質に対して目が肥えている日本では流行らないかもしれません。
10年前の今日
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路地裏にて
日陰の風通しのよい路地裏で、心地よさそうに昼寝をしている猫
その無防備な姿を、こっそりフェンス越しに隠し撮りさせてもらいました。
10年前の今日
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「じゃあ、またね。」の日曜日
二年前、2007年の8月に洗礼を授けたCさんが本帰国となり、今日が最後の日曜日でした。
礼拝の中で、皆で祝福の賛美と祈りを捧げ、日本へと送り出す時でした。
いつも言っていることですが「さようなら。」という気持ちにはならない。
次に会うのは日本かな、それとも別の国、あるいは天国?それまでしばしのお別れ
あなたの人生に豊かな祝福がありますように
10年前の今日
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ミラノ 王宮でのモネ展
前日のことになるのですが、ミラノのparazzo reale(王宮美術館)で開催されている
モネ展Monet. Il tempo delle ninfee(モネ、睡蓮の時代) に足を運びました。
タイトル通りモネの睡蓮シリーズに焦点をあてた展示で
パリのマルモッタン・モネ美術館の収蔵作品である
モネが個人的に収集していた北斎や広重の浮世絵も一緒に展示されていました。
誤解をまねきそうな表現ですが、モネってやっぱり上手ではないんですよね。
(テクニシャンではないという意味です。)それにもかかわらず彼の作品が
僕を惹きつけるのは、彼の世界観がじんわりと、伝わってくるからでしょう。
展覧会会場では、モネが庭園で睡蓮の絵を描いている光景が、
モノクロのフィルム映像として無音で流れているのですが、
音楽的に自分を取り囲む世界を受け止めている様子が解ります。
僕は高校時代から、西洋美術の文脈でデッサン、とくに立体的に対象をとらえ説明する
メソッドとテクニックを叩き込まれてきたわけですが、西洋の巨匠はむしろ浮世絵から
フラットに世界を表現できる日本から学びたいと願っていたことも確認される展覧会でした。
いずれにしも、人に何か伝えるために技法は必要ですが、その技法で人の心が動くのではなく
伝える人の世界観(愛と言い換えることができる)が人の心を動かすのでしょう。
10年前の今日
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ミラノの雑貨屋にて
ミラノ中心部のガリバルディ地区にある雑貨屋、HigthTech(ハイテック)に
数年ぶりに足を運びました。自然光の取り方が美しい、開放感のある空間です。
「雑貨」という言葉には収まりきれないほど、広い空間には生活に関わるあらゆるものが
洗練されたバイヤーの目によって選び抜かれて、実に上手に配置されています。
大きな家具から、衣類、電化製品、香水からボールペン、毎日目に触れ、手で触れるもので
シンパシーを感じるものに出会えたら嬉しいですよね。僕は革製のパスポートケースを
探していたのですが「これだ。」というのものには出会えず、何も買わずに店を出ました。
日本にいる母は、革工芸の職人です。今度日本に行った時に母に創ってもらえたとしたら
世界にひとつで一生もののパスポートケースが生まれるのではないかと考えたのでした。
10年前の今日
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犬を捨てれば牢屋に入る。
まずは友人の写真家、フランチェスコ仁木のブログ記事「バカンスでミラノが止まる」
をお読みください。(イタリア人のバカンスへの固執の心理には聖書があるという
彼の推理は、面白い視点だと思います。)
このブログにある通り、イタリアのバカンス時期は動物たちにとって受難のシーズンで
この時期のイタリアの捨て犬は6万匹といわれ、イタリアの社会問題にもなっている。
そのイタリアの恥ずべき状況をなんとか打開しようと、イタリアの動物愛護局は
毎年知恵をしぼって秀逸なポスターで、イタリア人にメッセージを送ります。
最近は法改正もあって、動物を捨てた場合は罰金だけでは済まず、刑事罰を受けることが
大々的に告知されるようになりました。
キャッチコピーがなかなか冴えています。あえて和訳するならば
「犬を捨てれば、檻に入るのは君だよ。」という感じでしょうか。
「2009年7月27日に捨てられました。」とワンコ
「翌日に逮捕されました。」という飼い主
ユーモラスですが、ここまでしなければいけない
イタリアの現実には笑えないものがあります。
10年前の今日
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