水道橋15:00
天からの梯子が降りてくる様子をぼんやりと眺めていた。
20000903
銀座の三越で友人3人と待ち合わせ、澁谷画廊へタカエイ君の展覧会を観に行く。
アクリルボードにシルクスクリーンを施した3枚組の作品、なかなか素敵。
画廊を後にして4人で車に乗り込む。
どこかでお茶でもしようなんて話していたら「実は最近マンションを買った」という
Mの告白に皆でたまげる。
じゃあその新居へ行ってみようということになり
引っ越しがすんで間もない巣鴨の部屋に押しかけた。
ひとしきりお茶のみ話をして、腹も減ったので韓国焼き肉を食べに行き馬鹿話。
リラックスした時間を久しぶりに共有し新しい一週間のための充電を終えた。
20000902
所属校へ赴き、雪かきによく似た仕事をした。
誰かがそれをしないと屋根がぺちゃんこになる。
そんな類の仕事だった。
夜はパスタを茹で夕食をとった。
珈琲を入れているときに、通勤定期の期限が切れることを思い出し
夜の街に定期券の更新に出向いた。
本当は、週明けの朝でも良かったのだがなんとなく出かけたいような気分だったのだ。
土曜の夜の街は、人がごった返していた。昭和記念公園でイベントでもあったのだろうか。
駅へ向かう人々が列をなしている。
フォークギターを持って路上で歌う二人組を少女達が取り囲んでいて、
車椅子の青年が道をふさがれて立ち往生していた。
そのまま家へは帰らず日産の村山工場の方へハンドルを向けた。
もうすぐこの工場も消えてしまうのか。
夜のコイン洗車場へ車を入れる。
水銀灯の下には、たくさんの車が並び若いカップル達が車を磨いていた。
ベンツのメッシュ型のホイールを丹念に歯ブラシを使って磨いている様子が面白くて
ぼんやりと眺めていたら怪訝な顔をされた。
もう少しだけ遠回りをしながらADIEMUSの新譜を、ヴォリュームを上げて聴きながら
家路につく。そんな土曜日だった。
20000901
「よっ、お勤めご苦労さん!」って、部屋に帰るなりコビに言われた。
こんにゃろー、朝に僕を見送ったときと同じポーズじゃん。
一日同じ場所で寝ころんでたのか。
20000831
ここは山と谷の多い土地で、天から降る雨で潤っている。
山の向こう側まで見通す力は僕にはなく雲の中に隠れている明るい光も
ここからは見ることができない
だけど確かに光りがあるってことを、もう疑ったりはしないのさ。
20000830
仕事を終えてオフィスを出ると、ちょうど夏が終わるところだった。
赤坂のスターバックスでタケダさんと待ち合わせて、Blitzのイベントへ行く。
お目当てはcool drive makersとスカパラどちらのパフォーマンスも最高だった。
音を奏でる人間を前にすると心地よい嫉妬を感じる。
パフォーマンスのつなぎ目にはフィッシュマンズの’97年と’98年の
日比谷野音ライブのフィルムが流れた。
瞬間に光りを放ち空気の中に消えてしまう
うたかたの響きがすこしだけ見えたような気がした。
20000829
もし慣れていくんだとしたら、すごく怖いよ。
緩やかに死んでいくみたいでさ
だからこれは捨てないことにする。
20000828
仕事帰りにそのままKと合流。理念の部分とロゴを摺り合わせてみる。
確実にかたちになっていくプロセスを楽しんでいきたい。
20000827
Kの家で久しぶりにユウコちゃんに会い夕食をご馳走になる。
仕事の話を少し詰めたりしたが最後はシティーボーイズのビデオを見て
腹がよじれるほど大笑いした。
束の間の休息はおわり明日からはまたサラリーマンさ。
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20000826
コビとシャワーを浴びる。
べつにそういう趣味があるわけではなくて、年に一度
コビを丸洗いにすることにしているので今日決行したのである。
「うりゃ」と拉致するように抱え込み、そのままバスルームへ。
シャワーで全身をぬらしてボディーソープでわしゃわしゃと洗った。
ときおり「あおーん」と、この世の終わりのような鳴き声を出していたが、観念している様子。
バスルームから開放されると「冗談じゃないわよ」って顔しで体をグルーミングしていた。
夜はhiwa家でパスタやらカクテルを振る舞っていただく。
おかげでリラックスした休日でした。ありがとう。