午後になって、バラバラと強い音が聞こえ窓から外を見ると
まるで夏の夕立のような強い雨が降りだしていた。
咲き始めた桜が散ってしまうのではないかと一瞬案じたが
黄砂と花粉で埃っぽくなっていたこの町を水洗いしているようで
濡れていく景色を、心地よくも感じた。
20010324
なんと、桜が咲いている。
プログラマーの郡山さんの自宅で打ち合わせ。
とはいっても、あまりビジネスモードではなく
蕎麦を食べに行ったり、コーヒ-をポットに入れて
公園に場所を移したり、川沿いを歩いたりしながら話す。
少しだけ、休日モード
20010323
「一年したら戻るよ」という約束は
結局のところ果たせなくなりました。
ごめんなさい
みんなには感謝の気持ちでいっぱいです
サヨナラ マタイツカ
20010322
少し切ない気がしたのは
夜風の匂いが春になっていたのと
イミテーションの桜のせいだ
20010321
本郷の料亭にて、所長、部長、統括をはじめとした幹部クラスとの会合
上司が「今後のために顔つなぎ」という心遣いから一席もうけてくれたのだが
もちろん嬉しいはずはなく、気分は残業
とっほっほ
20010320
Kの部屋でミーティング
一から仕切直したネーミングを確定する。
20010319
休日にしていた日だったが、夕方からミーティングのため新宿に出る。
多くの大学が卒業式だったようで、袴姿の大学生がちらほら。
甲府の工房の社長さんと初顔合わせ。
よさそうな人で安心する。
その後、談話室滝沢に移動しスタッフミーティング
懸案事項をひとつクリア。
ここのところ、頭をこき使い過ぎている気がする。
のんびり温泉にでもつかりたい。
20010318
夕方にコビとうたた寝
鮮明で不可解な夢をみた。
20010317
Kの部屋で、ニシモリ君を交えてブツ撮り
議論、構築、推敲、検証、のループを重ね
いよいよイメージが生を受けようとしている
20010316
僕が生まれた福生はアメリカ空軍基地の町だった。
福生駅から、赤線通りの坂を登ると国道16号線にぶつかり、基地のゲートと
どこまでも続く金網のフェンスに遮られる。
そんな国道16号に面して、ピザレストラン「ニコラ」はある。
僕はここのピザより旨いピザにまだ出会ったことがない。
ニコラはデリバリーをしない。
だから店まで出向かなければいけない。
赤い絨毯やシャンデリアが最近のフランチャイズの店とは一線を画し
また、ピザトッピングの種類の多さに自分の決断力を試される。
「外食」が、家族の大イベントだった幼い頃の記憶のまま、ニコラは店の内装を変えていない。
ピザを持った等身大のニコラおじさんの看板が店の入り口にいつも立っている。
「ニコラ」は、日本ではじめてのピザレストランです。
戦後まもなく、六本木に一号店を出しました。
店のメニューには、そう書いてある。
ロバート・ホワイティングの「東京アンダーワールド」は、とても興味深いドキュメンタリーだ。
戦後の闇市からはじまり、現在の経済システムが完成していく過程を、
裏側から丹念に取材した大作
東京のマフィアボスと呼ばれたニック・ザペッティと交流のあったホワイティングが
彼の半生と、裏社会を見事に描き出している
GIとして日本にやって来たイタリア系アメリカ人ザペッティは
闇市で荒稼ぎし、そこで得た財を基に六本木にピザレストランをオープンさせる。
美味しいピザを目あてに諜報員、政治家、ヤクザ、右翼、芸能人、
プロレスラーなど、様々な業界の人が夜な夜な集まってくる。
そこで生まれたコネクションは、戦後の様々な疑獄事件と密接に関わり
ロッキードや佐川疑獄、リクルート事件などを一本の線で結んでいく。
その中心人物であるニック・ザペッティこそあの「ニコラ」のピザを持った
看板のおじさんであったことを、この本を読んで初めて知った。