日曜日に知り合った韓国人の女の子のお誘いで
町はずれの宮殿で、夜に開かれる野外コンサートへ行く。
「どんなコンサートかよくわからないのだけれど無料だし、おそらく
インプロビゼーション(即興)のジャズよ。挑戦してみましょう。」
そういわれていたのだけれど、それはコミック・バンドによる
コントを交えたジャズだった。
ミュージシャンのMCはノリノリで、のっけから
「家にいた方が良かったとは思わせないよ!
シニョーレ&シニョリータ!!準備はいいかい?」
みたいな感じ。
聴衆は、老夫婦がしめる割合が多かったのだけれど
一体になって楽しんでいる。合いの手入れて、唄っちゃったり。
ここは人生の楽しみかたに、ちょっと多めのバリエーションが
用意されているみたいだ。たぶん。
20010814
早朝、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を見に行く。
その帰りに、サン・マウリツィオ教会 へ立ち寄り中へ入ると 壁面は
ベルナルディーノ・ルイーニのフレスコ画で覆われており、その「受難の物語」にうたれてしまった。
20010813
パヴィアは、日本の観光ガイドには紹介されないほどの小さく
ミラノからは車で40分ほどのところにある、豊かな町だ。
石畳の裏通りはひっそりとしていて、煉瓦造りの建物が多い。
僕は、はじめて訪れたこの町をとても気に入った。
動物のレリーフを施したサン・ミケーレ教会や
音楽学校を訪ねたあと、夕暮れ時のドゥオモにたどり着いた。
ドゥオモは改装中で、中へ入れないことになっていたのだが
司祭が重い扉を開け、中から顔を出した。
そして彼は急かすように手を取り、引き込むように礼拝堂へと誘い、
肩に手をまわして、抱き寄せるようにしてひとしきり語りはじめた。
「世界で一番美しいクーポラはヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂だよ
次がフィレンツェの花の聖母大聖堂。君はもうすでにそれを見た。
そして世界で3番目に美しいクーポラがこの大聖堂だよ。
フレスコ画も金箔も施されていないシンプルなつくりなのに
光が本当に美しく差し込んでいるだろう。
クーポラの半球は、この世界、すなわち地球を表している。
そして、そこに差し込む光こそが大切なんだ。」
20010812
いままで何故か後回しにしていた町ローマ
足を棒にして、巡礼者を装い、3日間歩き回った。
20010808
年ぶりに訪れた町は20:00でも明るい。
窓を開けると、向かいのアパートから
陽気な夕食時の笑い声が聞こえる。
20010806
外出先から戻ると留守電が赤く点滅していて
それは少し残念な知らせだった。
電話の後ろからは町の音と教会の鐘が聞こえていて
それはおそらくベルギーの公衆電話からだ。
でも、きっとそれが答えで
僕たちにとっては福音なのかもしれない。
三軒茶屋のTSUTAYAで、脈略無く
バカみたいに大量のCDを借りた。
20010805
午後は我が家でプロジェクトメンバーと会議
そのあとにKとCLUB ASIAへ、友人ヲノ氏のイベントに顔を出す。
なんだか大人の遊び場は減ってきているな。
自分たちで創るしかないのかなと
帰り道に歩きながら考えた。
20010803
去年の夏は猛暑でもスーツの上着を脱がず、朝夕の決まったラッシュアワーに揉まれ
冷房の効きすぎたビルで一日を過ごしていた。
今は明け方の蒼い時間に眠り、上昇する気温で目覚め
お昼のニュースを見ながらトーストを囓る。
夜の長さをほんの少し取り戻したのだ。
新しいことを思いつくのはいつだって夜中だ。
荷ほどきもすんだ新しい部屋に今日は遮光カーテンをつけた。
20010731
駒場東大前のタコヤキ屋で遅い昼食をすませたあと裏通りで自由ネコを発見
自転車を降りて声をかけたのだけれど一瞥後、シカトされる。
実家に預けたままのコビは元気だろうか
あと一ヶ月は迎えにいけそうもない。
20010716
早朝に中央道をとばして八王子の東京造形大学へ行く。
はじめて訪れた学校だったのだけれど各アトリエを案内してもらい
とても良いワーキングスペースだと思った。