嵐の中にいたような2週間に一区切りをつける。
打ち上げの席で仕事仲間からは
「来週からはもっと穏やかな顔でね。」と言われる。
張りつめた人間など、さぞ迷惑だったに違いない。
いつだって穏やかでありたいと、心から願うよ。
土曜日は阿佐ヶ谷の教会で友人の結婚式
レセプションの司会を、冷や汗ものでこなす。
その足で車を飛ばし、奥多摩を目指した。
川沿いの宿で、我が親族の集まり。
10年ぶりにアメリカから帰国した
実の兄のような従兄弟と再会を果たす。
サウナで昔話をしながら
10年間のブランクを埋めた。
久しぶりに帰ってきた気がする奥多摩
空気の組成がまるで違う。
朝に水辺の音を聴きながら、自分が少しずつ
回復していくのを感じた。
20020605
なんだって話してくれればいいんだよ。
ありのままに直球で、ぶつけてよ。
20020603
お見合い用写真できました。
名前はコビ、お年頃ですが
出産経験ありです。
過去にとらわれず
誠実な交際してくださる方
よろしくお願います(嘘)
20020601
先月ストックホルムから帰国したばかりのヒワサキ君夫妻が、
サーモンをお土産にもって遊びに来てくれた。
昨年彼らが日本を発つ前に会ったきりなので
一年ぶりの再会
奥さんは臨月で、もうすぐ
赤ちゃんがやってくるのだ。
部屋でまったりしながら、スウェーデン生活の様子を
たくさん聞かせてもらう。
見知らぬ遠い国
北欧の様子を、すこし想像してみた。
20020317
穏やかな日曜の午後
近所の公園を歩く。
都会のエアポケットのような水田を見下ろし
フライング気味に、美しく咲き乱れる花びら
不意をつかれる、一面の桜色
20020316
突然の訃報に、慌てて喪服に着替え告別式に参列するため、東久留米の教会へ。
その帰り、姉夫婦の家まで足を伸ばし甥っ子に会いに行く。
もうすぐ一才で、ハイハイをはじめた。
よく笑う。かわいい。
旅立つ人を見送る、悲しい旋律の賛美歌が耳に残っていたので
歩き始めたばかりの甥っ子にほんの少し元気をもらう。
20020312
仕事で訪れた京都だったけれど
思いがけず、ドイツから帰国したばかりのMと再会する。
南禅寺の順生で湯豆腐をつつき、哲学の道から銀閣時まで歩く。
詩仙堂の方まで足を伸ばすといつの間にか夕方
もう一週間もすれば、この東山は桜の園だ。
20020310
いつもは通過するだけの街
大阪
地図を片手に歩くと、とても大きな街だと気づく
強烈なカオスは、東京のそれとはべつものだ。
高村薫の「黄金を抱いて跳べ」で描かれた大阪は
異様な熱気とねばっこさをもっていた。
あれはなかなか、的確な描写だったのだな。
たしかこんな風にして、小説の主人公は
街を見下ろしていた。
20020303
週末
ビデオで「ベティー・ブルー」のインテグラル(完全版)を観る。
3時間の長編に仕上がっている。
オリジナル版と比べて、たくさんの人々が通り過ぎていく。
それだけにベティとゾルグが共に体験する幸福の幅が増していて
ラストシーンへと向かう過程が切なく
美しくて痛かった。
20020227
馴染みの路地裏自由猫は、いつも つっぱっている。
もうちょと肩の力抜けばいいのにね。
吉祥寺でスタッフと定例ミーティング
ずっと温めてきた企画を具体化させていこうと思う。
時間をかけて、ゼロから新しいものを作り上げる。
そのプロセスを、たまらなく愛しいと感じる。