過日のことだが、サンシャイン劇場にて
浅利香津代のひとり芝居「足の裏の神様」を観た。
実話に基づくシナリオで、
秋田の刑務所で出産を経験する無期懲役の女囚”ふじ”と
産み落とされた後、宣教師に引き取られ
ハワイへ渡った娘”ハツを”一人の女優が演じきっている。
女優の姿は、物語を託されたシャーマンのようであり
舞台に立ち上がってくる誰かの人生から、目が離せなくなった。
母娘二代に渡る時の流れに、
秋田とハワイというコントラストが、重層的な深さを与えている。
「足の裏には神様がいて、見知らぬ土地へと人を運ぶ。
だから足の裏の神様には気をつけるんだよ。」
そんなセリフが、幕が下りても耳に残った。
20020710
深夜の山手通りに車を走らせる。
叩きつけるような雨で、道路は川のよう。
でも、少しだけわくわくするのです。
近づいてくるタイフーン
20020709
ビクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」を、とても久しぶりにDVDで観直す。
30年も前の映像なんだね。
画集を一枚一枚めくるような映画
いつかスペインを訪れてみたい。
20020704
梅雨は明けていないのに
夏を思わせる日だった。
少しだけ休むつもりで体を横にすると
あっという間にうたた寝してしまった。
目覚めたとき、寝過ごした朝だと勘違いし
一瞬焦ってしまった。夜の帳が降りている。
牛角で夕食を食べ、渋谷のDMRへ。
閉店まで視聴し、何も買わずに店を後にする。
夜になると風が心地よい。
20020630
ワールドカップも閉幕
それなりに、この一ヶ月は熱病だった。
決勝で、ドイツのカーンがゴールを敗られる光景は辛し。
だけれど栄冠をを手に入れたブラジルは、やはり素敵だった。
勝利してすぐピッチで円陣を組んで、感謝の祈りを捧げ
[ JESUS LOVE YOU ]なんてプリントされたTシャツに着替えて
本当に嬉しそうにゴールドカップにキスを浴びせている。
過日の、対中国戦で勝利した日には、ブラジル人の女性が
「ブラジール!!」って国旗を振って叫びながら
ママチャリで六本木を爆走している姿に遭遇した。
きっと今夜もあの辺は、凄いことになっているに違いない。
「神の子供達は皆踊る」
そんな小説のタイトルを思い出した。
20020625
梅雨寒な日だった。
都会の空は灰色にうごめいている。
昨日ビルの階段で、親とはぐれたカラスの子供をみつけた。
飛べないでいる様子で、腹を空かした感じで鳴いていた。
人をみても逃げなくて、近くでみると
結構かわいい顔をしている。
餌をやろうかと思って、今朝同じ場所へ行くと死んでいた。
雨が冷たかったのに違いない。
20020622
ワールドカップ 韓国対スペイン戦をテレビ観てぐったりと疲れる。
それほどまでに、死闘を見せつけられた感じ。
韓国サポーターで埋め尽くされた観客席は唐辛子畑が磁場を放っているみたいに見える。
応援太鼓はサムルノリなのだろうか?実力以上の力を発揮させるグルーヴを生んでいる。
愛すべき友人の多い韓国だから次のドイツ戦も、ひいきして観よう。
20020619
忙しいと食事が疎かになり、そのことが疲れに繋がる。
その疲れの故に、食事が疎かになり・・・(以下略)
そんな悪循環にはまりそうな日々なのだけれど
今夜は韓国料理屋で石焼きビビンバとカルビを食べた。
少し復活の予感。
20020618
ティーンネージャー達と騒ぎながらテレビでワールドカップを観る。
トルコに日本は負けてしまい,そのことを悲しく思った。
いつのまにか日本代表チームに感情移入していたことに気づく。
彼らの姿には、いろんなことを重ね合わせて観てしまうのだ。
強い雨の日だったが夕刻には美しい空がみえた。
20020617
病んでいることを知ったが、回復を求めている。
癒されるまでに、時間をかけてもいい。
「闇は光に打ち勝たない。」
その言葉を信じている。