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過日のことだが、サンシャイン劇場にて
浅利香津代のひとり芝居「足の裏の神様」を観た。
実話に基づくシナリオで、
秋田の刑務所で出産を経験する無期懲役の女囚”ふじ”と
産み落とされた後、宣教師に引き取られ
ハワイへ渡った娘”ハツを”一人の女優が演じきっている。
女優の姿は、物語を託されたシャーマンのようであり
舞台に立ち上がってくる誰かの人生から、目が離せなくなった。
母娘二代に渡る時の流れに、
秋田とハワイというコントラストが、重層的な深さを与えている。
「足の裏には神様がいて、見知らぬ土地へと人を運ぶ。
だから足の裏の神様には気をつけるんだよ。」
そんなセリフが、幕が下りても耳に残った。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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