19980617

授業開始のチャイムが鳴り、出欠点呼を終えた後、よくある生徒からの申し出
「先生トイレ」というのがある(ほとんど男子)。
この仕事を始めたばかりの頃は、さすがにたまげて、毎回
「何故、休み時間にトイレ済ませないのだ?」なんて、叱り気味に聞いたものだが、
いまや、「一分以内に戻ってこなかったら、遅刻にするぞ、ダッシュ!」なんて、
冗談ぽく対処してしまうようになった。
今日は授業4ベタの日だったが、毎時間ごとに別々の生徒から同じ申し出があった。
ふと、この現状に慣れきっている自分に危機感を感じる。
彼らを仮に、サバイバルナイフを持たせて無人島に流したとする。
その島は、果実や魚も豊潤で、泉が湧き出るところであったとしても、
きっと皆、マンゴーの皮すらむけず、餓死してしまうだろう。
そんな彼らの現状に慣れちまっていいんだろうか。
そろそろ正面から考えなきゃな。などと、美術の授業中に思った。
午後のロングホームルームでは、文化祭に向けての
クラス企画を話し合わせなければならなかった。
教室に向かう途中、どんな話をするべきか考えた。
授業と違って、身一つで、彼らの前にたって語るのは、
未だに緊張を感じることがある。
「新人お笑いタレントの出番待ち」とか「丸腰刑事」みたいな感じ(なったことないけど)。
実行委員の栗田が前にでて、企画を募ったが、意見を述べたのは二人だけだった。
まあ、じっくり行こう。
自宅では、「かるーい」のが読みたくなって、山田泳美の[4U]を読む。でも上質。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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