2ヶ月間ミラノに滞在して、僕が日本を巡回している間
留守を守って下さった牧師夫妻(75歳になる老牧師)が
いよいよ日本へ帰国される日になった。
ミラノ・リナーテ空港からロンドン・ヒースロー空港を経由して
ブリティッシュ・エアラインで成田へ飛ぶ予定だったので
時間に余裕をもって空港のカウンターに並んだのだが、いつまで経っても
チェックインゲートが開かない。
無線で連絡をとりながら、慌ただしく動いているブリティッシュ・エアラインの
空港スタッフ達、そして空港全体が不穏な空気に包まれていることが解った。
たった今、ロンドン・ヒースロー空港でテロ未遂があり
犯人達が拘束され、空港も現在クローズ、フライトも見通しが立たないとのこと
緊急に配られたドキュメントで、これから数日は手荷物をもっての
飛行機への登場は認めないとの通告、コンタクトレンズの保存液
赤ちゃん用の流動食もも認めないという内容に皆が驚き、空港のカウンターに
代替のフライトや現状の説明を求める人々が殺到し、空港はパニックになった。
老牧師をなんとしても今日日本へ送り出さなければならず、必死に交渉した結果
マルペンサ空港からでるアリタリア航空の成田行きへのチケットを発券してもらい
なんとかこの日は、ことなきを得た。
憎しみの連鎖、テロの時代を生きていることを実感しながら
イタリアを発った牧師夫妻の旅の安全を祈った。
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ワタクシも、日本からのお友達がロンドン経由でドイツに向かっているところで、あの混乱の真っ只中から、SOSを受け取り、朝6時にインターネットで帰国のチケットを手配したり、ばたばたでした。でも、友達が無事にドイツまで着いて、感謝なことでした。
世界の動きが、日常にどんどん入りこんで来ていることを実感します。
あの日だったのですか?H夫妻がご帰国されたのは!
空港という現場に居合わせ、フライトの変更や情報を待つというのは、さぞご心労だった事とお察しします。
私達はあの後スイスのグリンデルワルトにもう3泊し、木曜に帰英しましたが、車だったのでユーロトンネルへの影響はなく、無事帰宅できましたが、もし飛行機だったらと思うとぞっとします。
テロを恐れていたらロンドンで暮らしていけないとばかり、淡々と日常生活をしているとはいえ、いつ巻き込まれるかと思うとたまらなく不安になるので、実際はあまり考えない事にしています…。
>kleene
今、世界は大きな転換期を迎えているように思えます。お友達も無事につけてよかったですね。
>ますみ
無事にご家族はスイスからロンドンに戻られたのですね。ロンドン・ミラノに限らず明日が読めない時代です。主にある平和を願います。