今日からバルセロナ入りしています。
季節的にはベストシーズンということがあり、この時期はホテルの宿泊費が高騰します。
そういうこともあり、町の外れに当たるGLORIES(グロリアス)という地区に宿をとりました。
(余談だけれど、この地名は「神の栄光」という意味で、いつも「すごい地名(駅名)」だなと思う。)
地下鉄のGLORIES駅からエレベーターで地上に出ると、今日は度肝を抜かれる光景が拡がっていました。
駅前の広場に、実に多くの人々がそれぞれ敷布を拡げて店を出している。
もともと、ここには市が経営する市場があるのだが、それとは趣が異なっている。
売られているものが、いかにも「盗品」ばかりなのだ。
誰かの家にあったのだろうなという洋服、靴、宝石、時計
そして誰かのカバンの中にあったのだろうと思われる、スマートフォンや貴金属など
僕も、ミラノ暮らしで二回も空き巣に入られたし、スリにやられた経験もある。
幸いバルセロナではまだ経験していないけれど、どこも同じだなと思わされました。
彼らも、生活のために盗みをやっているのだろうし、盗んだものは売りさばいて金に換えたいはずだ。
そんな市場に、呆然と立ち尽くしていたら、パトカーに乗った警官たちがやってきた。
すると、皆あっという間に店じまい、30秒もしないうちに姿を消してしまった。
そして、すぐに戻ってきて再び店を開いていた。
きっと警察官たちもパトロールはポーズなのだろう。
本気で摘発しようとはしていないようだった。
やれやれ
明日、自分のカバンの中身がここに並ばないようにしなければと
気を引き締め、この地区に「神の栄光」が回復することを祈りながら宿に向かって歩いたバルセロナの午後でした。