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ヴェネチア・ビエンナーレ2005のメモを引き続き・・・
「現代美術は死んだ。」と、いつでも誰かがつぶやいて
絶えずいつもどこかでお葬式が行われたりするわけですが
僕は「美術」が死ぬことや廃れることは無いと思っている。
(もちろん美術を取り巻く流通システム、たとえばギャラリーや
ジャーナリズム、閉鎖的なコミュニティやアカデミズムの死はある。)
人が生き続ける限り、その時代性(すなわち現代性)を映し出す役目を
美術家や作家、音楽家、デザイナー、建築家たちはもっているし
人々はそれを求め続けている。
その視点でいえば、今回のヴェネチアビエンナーレでは韓国館が
一番元気だったと感じました。
たくさん(15名)の若手作家を韓国は送り込んでいました。
(日本館もそうすべきだったのでは?一人にこの使命を負わすのは難しいよ。)
Choi Jeong-Hwa(チェ・ジョン・ファ)はチープなプラスチック製の赤い籠を
積み上げて迷路のような空間を創っていました。
明快に、アジアの今を感じさせるし、僕自身の故郷である
東京とシンクロしているように思いました。
PICASONIC Blog も更新しました。
韓国の作家は勢いがある感じがします。日本だけなく、こちらでも見たことがあります。
いつもフィンランドでは
スウェーデン、ノルウェーなどと共同でヴェネチア・ビエンナーレに出品しているらしいのですが
今年は予定されていたフィンランド人作家の作品がすべてスウェーデン側から出品拒否されてしまい、ビエンナーレ不参加という事態になりました。
フィンランドの現代美術は、死んでいる?(笑)
北欧館は独特な雰囲気なんですよね。
パヴィリオンの建築が素晴らしくて、
そこに合う作品がなかなか無いみたいです(笑)
今年は、スウェーデン、ノルウェーが交互に展示していましたが、そんな顛末だったとは!
北欧館に関しても、近くレポートします。