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久しぶりにカセットテープを漁ってスティーヴ・ライヒのテヒリーム (詩篇)を聴いた。
まるで、繰り返す日常を優しく肯定してくれるようなミニマルに美しい変化を遂げていく旋律
詩人の朗読のようなパーカッション、音の詩編
僕の日常は、物語になるような旋律からはちょっと遠い。
だけど、毎日少しずつ変化をしながら岩のかたちを波が削るようにして作り変えようとしている。
毎日、そして明日もスーツを着て同じ路線を往復する。
だけど、今日の朝の匂いは昨日と少し違うことに慰められたり。
毎日少しだけ昨日よりわかった気になったり謎がふえたり。
「あ、わかった。まとまってきた」と独り言を言ったり頭を抱えて絶望したり。
ランチに鰻重を奮発して「ここの蒲焼きうまいわ」なんて店の主人とおしゃべりしたり。
NYのライアンから届いた、誤字だらけの日本語メールの伝えようとしている内容が切なくて、
少し涙ぐんだり。
夕飯をロッテリアで済ませてしまってポテトのまずさに落ち込んだり。
オーバーカロリーを気にして一駅歩いたり。
そんなところだけが、昨日とちょっと違う。
相変わらずさ。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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