昨夜から右下の親しらずが疼いていて、今朝出勤してからも治まる様子がなかった。
歯そのものが痛いのでなく歯茎の深いところが震源地になって頭痛を引き起こしている感じ。
要は、神経に干渉して中耳炎のように鼓膜まで痛い。
これでは、仕事にならないので時限休暇をとって仕事場を離れお茶の水の三楽病院へ行く。
歯科のお医者さんは、僕のレントゲンをみて「あー、ウチではお手上げです」と一言。
歯肉の中に真横に生えた親不知が奥歯と神経をしつづけていてこんな感じなのである。
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「すぐ、口腔外科のある大学病院に紹介状を書きますね」と言われ、日大歯科病院へ。
そこでも、レントゲンを撮られ「今日は、扁桃腺やリンパ腺も腫れているので抗生物質で
落ち着かせて、明後日抜歯手術をしましょう。」と宣告される。
ガーン。
明後日と言えば、僕の誕生日ではないか。とんだ31才のはじまりである。
若いドクターが、図を描きながら抜歯手術のレクチャーをしてくれた。
「まず、歯茎をメスで切開しちゃって歯を掘り出します。」
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「次にその歯を、タービンという器具で切断します。」
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「で、最後に根っこを掘り出すんですけど時々神経を傷つけちゃうときがあるんですね。」
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「・・・・・・」もう、この時点で顔面蒼白なワタシ。
全ての言葉を映像に変換してしまう習性があるので「いやぁぁっ!!」て、
叫び出したいほどである。
「なにかその他ご心配な点はありますか?」と訊ねられたが、もう丸ごと心配すぎて
「いえ、特にありません」と力無く答えるのが精一杯でした。
あとですね、術後は軽い感染症で抜いた歯茎からグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュ膿んで痛む人も希にいます。
口の中の傷はですね、治りにくいんです。
傷口を雑菌だらけのプールに浸しているのをイメージしてもらえばわかりやすいと思います。
って、そんな例えを持ち出さなくても十分解るのにもう、クラクラである。
あと、48時間は顔が腫れますけど気にする必要はありませんよ。
って、気にするよ。おい。
ドクターの表現は、妙にデティールがリアルすぎ。ひょっとして・・・・サド侯爵?
そんなことを考えながら、トボトボと歩いて仕事場に戻った。
午後は、まるで仕事にならず。
うらら。