パリは今日も快晴、春の陽気です。ハンナが「外へ連れて行って」と背中で語りかけて来ます。
パリを60キロほど南下し、バルビゾン村にあるミレーのアトリエを訪れました。
ミレーのアトリエは、ミレー自身の絵は少ないものの、板が敷かれた床、たっぷりと
自然光を取り入れる窓、高い天井という、彼のワーキングスペースを垣間見れることは
もと画学生としては、心が揺さぶられます。
バルビゾンにほど近い、フォンテーヌブロー宮殿にも足を運びました。この馬蹄形の階段は
ナポレオンがエルバ島に流される前に、近衛兵たちに別れを告げた場所なのだとか・・・
終わりが分からないほど、ただただ広いフラン式庭園、封建時代の権力と財力って、どんだけ
パリに帰る前に「もう一つ」と欲張って、印象派画家、アルフレッド・シスレー(alfred SISLEY)
を魅了し続けたことで知られる、モレ・シュル・ロワン(Moret Sur Loing)に立ち寄りました。
セーヌ川に流れ込むロワン川の美しい自然と、中世の面影を残す建築物との調和の美しさに
僕自身、一目で魅了されました。
シスレーは、亡くなるまでのおよそ20年間をこの街で過ごし、多くの作品を残している。
画家にとって、自分にとっての故郷といえる場所との出会いは大切なのだなと、この旅で
感じ始めています。僕にとっての、晩年を過ごし、絵に残したい街はどこだろうか。
ハンナは、優雅な白鳥にすっかり魅了されていました。
フランスでの暮らしを、結構楽しんでいるみたいです。
1年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。
まあ、まるで印象派の絵のような風景が実在するのですね。
これを見ると、フランス絵画が急に写実的に思えてきます。
窓の外を眺めてたハンナちゃんも優雅な風景にご満悦ですね、きっと☆
>馨子
印象派の時代の人々も、中世の面影を
追いかけていたんでしょうね。彼らが近代と言われる
所以が解った気がします。