19991209

Tから携帯に電話が入る。
「今夜、ダンペンのライブがあるんだけど」
Tは、5年前、小笠原高校時代の教え子で、女子美卒業後、
詩人の吉増 剛蔵の追っかけをやっているようなレアなヤツである。
「だんぺん」ってなんだ?
「断片」とか題された、前衛詩人の朗読会を勝手に想像したのだけれど
「ダン・ペン(DanPenn)」というシンガーの名前らしい。
タダチの彼氏(44才)が、今夜のライブのスタッフをしているので、
招待券を用意してくれているとのこと。
せっかくのお誘いなので、18:30有楽町の「読売ホール」へ。
イラストレーターの高橋キンタローさんを紹介される。
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友部 正人を彷彿させる、60年代の香漂う方だった。
チケットのお礼を言う。
今回の企画自体、スタッフが皆手弁当でつくりあげた雰囲気が漂っている。
「トムズ・キャビン」という、60年代に意欲的に活動していた
伝説の音楽事務所の元スタッフが再結集したとのこと。
「トムズ・キャビン」は、日本で初めてトーキングヘッズを招いたり意欲的に、
良い音楽家を次々と日本に紹介したらしいのだが、20年前に破産して、解散。
最近、負債も時効となり、新たに活動をはじめたらしい。
で、第一段が、日本ではまだ知名度の低い「ダン・ペン」のコンサート。
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はじまるなり、惹きつけられる感じだった。
カテゴリー的には、サザン・ロックというかホワイト・ブルース
ニール・ヤングとクラプトンをたして割った後、
ライ・クーダーのエッセンスが入った感じ。
って、なんだそりゃ。
自分が聴いてきた音を、テキストに変換して伝える術がないので想像して下さい。
チケットは6千円だったらしいんだけど、読売ホールは満員だった。
今朝の朝刊で、ピーター・バラカンさんがレビューを書いたらしく
そのおかげで、当日券もあっという間になくなったらしい。
思いがけず、良い音楽に出会うことが出来た。
やはり、持つべき物は、教え子でしょう。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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