八日目

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新しい年度になった。
独立行政法人系の、この病院に配属された新人にとっては初日らしく
今朝は、父のベッドの周りで、先輩看護師が新人看護師に点滴機器の
説明や「今この患者さんは・・・」といった説明をする声で僕は目覚めた。
ミラノに残している犬のハンナの夢をみていたところだった。
散歩の途中にハンナとはぐれてしまい、地面の下からハンナの鳴き声がする夢
今僕は立川の病院で、ハンナは地球の裏側にいるのだな。
毎夕ごとに、若い担当医は丁寧な説明をしてくれる。
「ここまで、心臓がもちこたえていることは奇跡的です。
単に延命処置ということではなく、自力呼吸回復に希望をつなぎましょう。」
そして、きちんと現実も話してくれる。だから信用できる。
「腎臓の機能低下が進んでいます。明後日までに尿が出なければ、もう処置できません。
電気ショックなどの延命は望まないということで良いですね。今晩がヤマです。」
父は眠りながら、闘っている。
「今までで一番、危険な状態にある夜です。」
そう説明を受け続けて、今日で八日目になる。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. scorpia より:

    お父様はすでにuttie先生を通して
    イエス様の愛に触れておられるのですね。
    神様の御業は不思議です。
    御言葉は人の知恵の及ばないさまざまな方法で語られます。
    私は今日も祈ります。

  2. uttie より:

    >scorpia
    祈りが届いていました。
    本当にありがとう。
    とても平安です。

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