父の招天

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病院近くのファミリーレストランで夕食をとり、病室に戻ると父の心拍が
今までに見たことがないほどに落ちていました。お医者さんと看護師さんから
「お父様の気に入っておられる服を、ご家族に持ってきてもらってください。」
と告げられ、家族に電話をしました。
父は、家族の到着をまち、皆に囲まれたところで、2009年4月2日22時25分に、
心配を停止し、呼吸をすることを終え、間質性肺炎のため天に召されました。
この10日間、24時間、お医者さんも看護師さんも本当に良くしてくださりました。
なによりも父はベストをつくしていました。
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全ての管を看護師さんたちに外してもらい、気に入っていた普段着に着替えさせてもらった父
でも、もうすでに父が旅立ってしまって、空家のようになった父の体だと解りました。
3月24日に、私がイタリアへ戻る前日に病院に運び込まれ、私は荷造りを中断し
病院に駆け付けたとき、酸素マスクを使いながらも父には明確な意識がありました。
そして私は父と二人だけで、数時間語り合う時間をもちました。
息苦しさを押しのけるように、父は言葉を振り絞っていましたので
私は父の声に耳を傾けました。
「今日、病院から帰れると思ったのだが、良くない肺炎なのか。またイタリアに行きたい。」
「きちんと謝ることができなかった。お前にも悪かった。おれはきちんと謝りたかった。」
「お前はもっと絵を描いて、型破りな牧師になればいい。」
「俺はカトリックも、プロテスタントも信じないけれど、お前が良く人前で
話している愛のことなら信じる。神は宗教じゃなくて、愛のことなんだな。」
「おれに何かあったら、葬儀はキリスト教式で、お前に司式をしてほしい。」
これが、父が私に語った言葉でした。
「お前がいると、話し続けたくなるから、今日はもう戻って、また明日な。」
これが、父と交わした最後の言葉でした。
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父の希望通り、下記のかたちで、父の司式を執り行います。
前夜式:4月5日(日)18:00より
告別式:4月6日(月)13:00より
会場:立川駅前キリスト教会
〒190-0022 東京都立川市錦町2-1-21
TEL 042-525-2615
http://www.ekimaechurch.org/where.asp
式両日とも、JR立川駅東口に案内板をもった方がたっています。
父のためにお祈りくださった皆様に、心から感謝します。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. 馨子 より:

    謹んでお悔やみ申し上げます。
    神様のもとにお父様がいらしていると信じます。
    どうかuttie さんと遺されたご家族の上に平安がありますように。
    また、お辛い中、こうしてブログを通して私たちに
    旅立ちのプロセスを分かち合って下さりありがとうございました。
    ブログの助けにより、他人ごと以上に深く受け止め
    祈りに覚え易かったのは事実です。
    感謝です。
     

  2. さいちゃん より:

    お悔やみ申し上げます。
    お父様が苦しみから解放され、主の愛に包まれていることを信じてやみません。
    先生とご家族の上に、平安がありますように。

  3. ちいちい より:

    すてきなお父さんですね。
    最後に神様の計画によって与えられた先生とお父様との時間に喜びと感謝の思いでいっぱいです。
    天国ででの再会が楽しみですね。
    先生を含め、ご家族の方の平安をお祈りします。

  4. kobaken より:

    お父様の帰天に際し、心から哀悼の意を表します。
    天において主の元で憩うておられることでしょう。
    主のご計画は深いと思わされました。
    宣教師は、家族との、この世の別れに立ち会うことが難しいと聞いたことがあります。主が呼び戻されたかのようでしたね。
    最期までのより添い、お疲れ様でした。
    式のすべてに、そしてこれからのこと一つひとつに主の助け、慰めが豊かにあるように。

  5. miedon より:

    先生のブログでお父様の姿を見たのが、つい昨日のようです。お父様が愛をわかっておられるとおっしゃったことは、神様を信じておられたのだと思います。神は愛ですものね^-^「型破りな牧師になればいい。」「おれに何かあったら、葬儀はキリスト教式で、お前に司式をしてほしい。」だなんて、お父様の先生に対する愛がたくさん込められているのですね。
    先生方ご家族の上に、神様の慰めと励まし祝福が豊かに臨みますように。

  6. takizawa ai より:

    せんせい・・・。
    何も言えませんけれど、
    今、お父様が御腕に抱かれていることを信じます。
    先生とお母様とともにも、主が共にいますように。

  7. サトエ より:

    Uttie、
    御愁傷様です。こころからお父様のご冥福をお祈りいたします。
    イタリアへ帰る一日前に入院・・・ちゃんとお別れが言えて幸せですね。
    「お前はもっと絵を描いて、型破りな牧師になればいい。」
    すてきなお父様です。

  8. mitz より:

    「俺はカトリックも、プロテスタントも信じないけれど、
    お前が良く人前で話している愛のことなら信じる。
    神は宗教じゃなくて、愛のことなんだな。」
    息子のuttieさんを通して、キリストの十字架の愛が
    お父様に伝わったからこその一言ではないでしょうか。
    まことに主は祈りをきかれていたと、その御名を賛美します。
    ご家族の上に、主の慰めと平安が与えられますように。
    心より、哀悼の意を表します。

  9. 小林 政斯 より:

    御父 内村邦男さまのご逝去、心より哀悼の意を表明致します。
    地球の裏側・欧州に居ても、旅立つ人の生活の詳細が
    画像を含め、即座に見られる時代なのですね。父をなくす
    悲しみが、ひしひしと伝わって来ました。
    御父親のおっしゃられた、『神は愛』、深く同感で、従い、心を寄せられます。
    カトリックとかプロテスタント云々に就いては、『その背景について推測の上、
    理解したい気持ちです。ひとつの立派な見識と思いました。
    是非、『型破りの画家・牧師』を目指してください。
    在主
    小林 政斯
    LYON, FRANCE

  10. uttie より:

    >All
    皆さま、メッセージを感謝します。
    良い葬儀になるよう、お祈りいただければ幸いです。

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