祈られているということ

旅が多いので、枕が変わっても熟睡できる。
でも、さすがに、体調の変調を告げる病室のアラームでは飛び起きてしまい、眠りが薄い。
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僕にあてがわれた簡易ベット、飛行機の旅だとしたら
ファーストクラス並みの広さ、そう思うと快適だ。
父が倒れ、人工呼吸につながれ、眠らされ、
いつ心肺停止があるかわかりませんと告げられてから、
気がつくと一週間が経過している。
病院に日中やってくる母には疲れが見える。
夜は僕に任せてよ。そういって母を返して病院のそばで夕食をとる。
病室に戻り、消灯時間になってから簡易ベットに横たわる。
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暗闇の中に、ICUのモニターの光が浮かび上がり、規則的な
人工呼吸器のポンプの音が響き渡る。
不思議と、そういう父との空間に安らぎを覚える時がある。
病と闘っている父の姿に涙をする時もあるが、生命維持装置という
人工的な胎盤の中で、父が養われているような安堵を見出すこともある。
医師から、今後の治療方針と現状に関して説明を受けた。
間質性肺炎の症状が、ストロイド剤の大量投与で多少和らいでいる。
もう少し、自力呼吸(すなわち全身麻酔の解除)に希望をつなぎたい。
しかし、一週間の治療で、体が悲鳴をあげている。
おそらく胃腸に潰瘍ができている。治療のストレスか、投薬の副作用
血圧が低下傾向にある。
腎機能が落ちている。
複数の原因が考えられる。
血栓が生まれている。
いつ心停止の引き金が引かれるかわからない。
その言葉を、反芻しながら簡易ベッドに横たわる。
父につながっているたくさんのチューブの一つになって
今夜も父につながっていたい。
多くの人に祈られている。
そのことを感じる。
父の病状に劇的な変化は見られないが
僕の心には平安が保たれている。
それこそが、祈りが結んでいる実です。
どうもありがとう。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. Tim より:

    My Peace I give unto you.
    ハレルヤ。平安を与える主に感謝です。
    ウッチーのお父様への願いが、キリストの願いでもあると、心より信じつつ祈っています。

  2. maquille より:

    民よ、どんな時にも神に信頼せよ。
    あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。
    神は我らの避け所である。
    心を注ぎ出して祈っています。主を信頼します。

  3. michelle より:

    あなたの道を主にゆだねよ。
    主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。
    心から信頼する主が、愛する兄とその家族と共におられることに感謝します。
    You’re in my prayer all the time.

  4. uttie より:

    >All
    皆さんのお祈りによって、主への信頼が満ちています。
    とりなしの祈りに感謝

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