アカルイミライ

このことばは本来禁句だけれど、最近少しばかり「忙しい」のだ。
そう言う日々の中で、ふと「あ-映画みたいな。日本の映画」と思う。
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日本滞在中、DVDで見た映画で、黒沢清監督の
「アカルイミライ」は印象的な映画だった。
東京で、端っこに追いやられている青年たちを
浅野忠信とオダギリジョーが演じていてハマッている。
あら、「青年たちと」言うことば選んだ時点で、
陳腐でおっさん臭いレビューになるね。
ネットで検索したら良いレビューがいっぱいあったので
僕が書かなくても良いんだな。とにかく、良い映画でした。
映画の中で、重要な記号として「クラゲ(猛毒をもってる)」が
出てくるんだけれど、これが映像としても美しい。
で、海水でしか生きられないはずのクラゲも、日に日に
塩分を薄めた水に慣らすと、東京のドブ川でも生きてしまう。
(実際にそうなのかは解らない。映画ではそう言う設定だった。)
浅野忠信とオダギリジョーが劇中において
おしぼりをクリーニングする工場のアルバイター
そこの上司が、(本人は善意のつもりで)彼らの境界線を
無神経に越える描写が秀逸。結果的にその上司は殺されてしまう。
映画を見たとき、久しぶりの東京にいながら
なんとなく違和感を感じていたせいなのか
今イタリアに戻ってもやっぱり外国人であることを感じたりする中で
ふと、思い出される映画です。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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