ミラノのDUOMO(大聖堂)横にあるPALAZZO REALE(レアーレ宮殿)
で開催されている「カラヴァッジオとヨーロッパ展」( Caravaggio e l’Europa)を観てきました。
ところでカラヴァッジオ(Caravaggio)って地名だって知っていました?
彼はミケランジェロ・メリージ(Michelangelo Merisi)という名前の画家なのですが
ミラノ近郊のカラヴァッジオという村出身だったので、「カラヴァッジョ」(Caravaggio出身の男)
とミラノで呼ばれていたのです。
結果として、その通称名(あだ名)のほうで有名になったなんて面白いよねぇ。
え、面白くない?というかウンチク臭い?すでに知っていた?そうか、スマン。
メモのために、今回観た彼の作品をメモしておきます。
本当に、天才ですよ。「巧い」とかいうレベルじゃない。
ラザロの復活(Risurrezione di Lazzaro)
新約聖書ヨハネによる福音書11:38~44「ラザロの復活」(下記参照)が主題。
キリストが地上で最後に行った奇跡、イエスが涙を流したシーンとして
何度読んでも心動かされる場面です。
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そこでイエスは、またも心のうちに憤りを覚えながら、墓に来られた。墓はほら穴であって、石がそこに立てかけてあった。
イエスは言われた。「その石を取りのけなさい。」死んだ人の姉妹マルタは言った。「主よ。もう臭くなっておりましょう。四日になりますから。」
イエスは彼女に言われた。「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。」
そこで、彼らは石を取りのけた。イエスは目を上げて、言われた。「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝いたします。
わたしは、あなたがいつもわたしの願いを聞いてくださることを知っておりました。しかしわたしは、回りにいる群衆のために、この人々が、あなたがわたしをお遣わしになったことを信じるようになるために、こう申したのです。」
そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。「ラザロよ。出て来なさい。」
すると、死んでいた人が、手と足を長い布で巻かれたままで出て来た。彼の顔は布切れで包まれていた。イエスは彼らに言われた。「ほどいてやって、帰らせなさい。」
(ヨハネによる福音書11:38~44)
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イエスが行ったこの奇跡により、当時の律法(聖書)学者達は
キリストに対する憎しみと殺意を増加させ、キリストは確実に十字架へと近づいていきます。
また、キリストが地上へ来た目的、すなわち人々を「死」と「死別の悲しみ」から解放するために
自分自身が「死に真っ正面から挑戦する」という目的、を明らかに示した奇跡でもあります。
カラヴァッジオのスピリチュアルな聖書理解と、迫力あるリアリズムに息をのみます。
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ある、TVでは‘カラバッジョ‘で数々の作品を紹介していた。
>Rumiko
ミラノに戻ったら観るべし
カラヴァッジオ