土曜の夜に、一人の部屋で紅茶をいれて
『誰も知らない』のDVDを観た。
この映画は1988年に実際にあった
「巣鴨子供置き去り事件」をモチーフにしています。
悲惨な現実をモチーフにしながらも、映画は
悲惨さを再現しようとするものではなかった。
『誰も知らない』は、とても「よい映画」だった。
「よい映画」とは、決して忘れるこの出来ないシーンが
いつも物語に沿って「ちりばめられた」映画だ。
是枝裕和監督は、撮影の際、子役達には脚本を渡さなかったそうだ。
彼の優しい視点はいつもこども達の隣人のように寄り添っている。
その演出は、観ている私を現実の目撃者のようにする。
あるいは自分自身の記憶が掘り起こされたりする。
痛くて切ないのに、とても美しい。
はげしく心揺らされるのだけれど、観ている間泣いたりしないように意識して
映画からの、そして実際に東京の片隅で起きた現実からの問いかけを受け止めた。
*今日のBLOGで使用した写真の全ては是枝裕和監督によるスチールです。
画像の著作権は、「『誰も知らない』製作委員会」にあります。
日記にリンクさせてもらいました。
先日のルポを読んで以来、他も読みはじめて、
悶々としています。
近くにいたら、話を聞いてもらいたい感じ
です。
>yukolonita
リンクありがとう!
フィクションより現実の方がすごいですよね