ルターは鉱山労働者だった父ハンスと母マルガレータの次男として1483年11月10日にアイスレーベンで誕生しました。
その後、マンスフェルト、マグデブルクで勉学、のちにエアフルト大学で神学を学ぶようになりました。
「ルターの生家」は、1693年に記念館として再建されたものですが、ドイツ語圏で最古の博物館としても重要な意味を持っています。
内部を見学できるようになっているのですが、その展示方が実にユニークなのです。
写真のように、ルターの家庭のリビングを当時のように再現しています。
温かみのある木製の家具や、陶器の食器たちが、絵画的に空間に配置されています。
そして、耳をすますと家族の静かな会話が聴こえてくるような音響的な仕掛けもなされています。
そんな家族の風景のなかに、世界を変えた宗教改革者の誕生があったことを訪問者にイメージさせる素敵な演出です。