霧に包まれた冷たい朝に、犬の娘、ハンナと公園を歩きました。
ここのところ、静かに心を覆っている灰色のような季節
外国人として異国の地に暮らすものとして、未来が見通しづらい世界にいると感じています。
ある人は、見通せると言います。
ある人は、私が良くして見せると断言します。
ある人は、そのことに期待し、ある人は危機感を抱きます。
世界に少しずつ亀裂が入り、分断されていくように感じます。
音もなく霧雨が降りしきる湖
氷が解け始めている水面をボンヤリと眺めながら
そんなことを考えていました。
なんだか急に、方向感覚を失ってきているような気がして
「ハンナ、こっちへおいで。家へ帰ろう。」と踵を返したときに、ひとつの聖書のことばが私の心に甦ってきました。
あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。(詩篇119:105)