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ドクメンタ11のためにカッセルへ向かう。
移動の間、江国香織の「落下する夕方」を読んだ。
欧州の景色が車窓から流れる中で日本語の活字や、ウォークマンで
日本語の唄を味わうと不思議な染み入り方をするので、気に入っている。
10年ぶりに訪れたカッセルは、相変わらずで
街や美術展を受け止める自分が変わってしまったのだと思った。
今回のドクメンタは誰のことも幸せにしない
愛のないキュレーションに思えてしまった。
この街をすぐに後にしたいという思いからポツダムから移動しているはずの友人に
公衆電話から電話を入れた。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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