午前中に仙台を出発し、東北自動車道でひたすら東京へ向かう帰り途、
昨日見てきた世界の事を考えていたら、えらく疲労が出てきた。
思わず栃木県の矢板インターでおりて、温泉に立ち寄った。
新緑の風に吹かれて浸かる露天風呂、気持ちが良かったかけれど、さらに脱力状態に。
東京に着くと、もう日が落ちてしまった蒼い時間で、夕空のホリゾントがえらく美しかった。
被災地では、国から派遣された自衛官、町役場の人、民間のボランティアなどの人が
それぞれに与えられた仕事をしていたなと、思い返した。
誰もがかけがえのない存在で、それぞれ立場や思いをもっている。
「一つになろう日本」というけれど、ひとつにならなくてもいいような気がする。
それぞれに与えられているフィールドで、お互いを認めつつ、
復興と言う、同じ方向に向かってやれることをやっていくのが良いのだろうね。
新宿西口の雑多さがなぜか好きで、ついつい、ふらふらと、
そしていつまでも彷徨ってしまう。
何でも手に入れられて、そして何も無いところだ。
吉野家のカウンターでひとり、牛丼の定食を注文する。
こんなに早くて、うまくて、やすく食べられるのは、世界洋と言えども、日本だけかも。
添え物として、かならず「孤独」がついてくるのが、好き嫌いの分かれるところだね。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。