Murakami Versailles

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早朝パリを出て、ヴェルサイユ宮殿へ。
ルイ14世の王室礼拝堂を見ながら巨大な権力を手にした
一人の国王の内面世界に思いを馳せました。
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ベルサイユ宮殿では「Murakami Versailles」と題して、現代美術家・村上隆氏の作品展が
行われていて、話題を読んでいました。大胆な企画ですが、僕はとても興味深く観ました。
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この作品の展示に関して、フランス国内では抗議デモも起きたとか報道されていますが
そのこと自体、したたかなキュレーターの話題づくり戦略の一つだったかもしれません。
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実際に作品の置かれた宮殿の空間に立った印象としては「妙に合う。」というのが感想です。
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かつてブルジョアジーに愛された、デカダンスな装飾芸術と、村上氏の作品の創りこみの
精密さと、こっそり盛られた毒の要素が結構合うじゃないか!と思ったのは僕だけでしょうか。
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「ヴェルサイユの薔薇」に憧れて、あの時代にタイムスリップを希望したお客さんたちには
随分邪魔な展示だったのではないかと想像するけれど、歴史の厚さと保守性をもちながら
新しい物に常に寛容なフランスと、日本人のアーチストはつくづく良い相性があると思います。
これからもあらゆる分野で、同胞である日本人にどんどん活躍して欲しいなと願いました。
11年前の今日
banner_01.jpg←今日もそこにいてくださってありがとう。

投稿者:uchimura_it|Comments (4)

コメント

  1. akane より:

    ヨーロッパの風景 アートに堪能しておりましたら
    突如 異空間が・・・・
    口をあんぐりあけて、ポケランと・・
    そして 笑い出してしまいました
    さすが日本人! 
    やってくれるよ と 拍手ものでした
    とっても面白いです
    はぐらかしの精神って
    日本人の独特さなのかしら
    それが 人の心のどこかを、くすぐって
    満足の範疇から、突き出していき新しい世界観に
    目がいくようです。
    昔から、そうやって繰り返されてきた日本の感性が
    まだまだ 元気に存在してると思えて
    とても とてもうれしくなります

  2. uttie より:

    >akane
    日本人もフランス文化が大好きだけれど、日本人の感性もまた、フランス人を刺激し、隙間を突いてくるんですよね。いい相性なんですね。

  3. はちこ より:

    akaneさんと同じく、一枚目の写真に、「あ?、ベルバラ!」とため息をついたあとで、びっくり仰天。(笑)
    いつも素敵な写真をありがとうございます!
    またお姉様と一緒にお仕事をさせていただくことが決まりました。主のなさることは不思議で素晴らしいです。

  4. uttie より:

    >はちこ
    おー、姉とまたお仕事をして下さるんですね。
    弟には全然仕事をくれたことは無い姉ですが
    目利きなので、末永くお付き合いして下さい。

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