精神的な拷問です。
痛みそのものが恐怖なのではなく、色んな器具が出てきたり、
お医者さんが苦闘している様子からこれからやってくるであろう痛みを
想像してしまうことが恐怖でした。
ひー。イマジネーション小心者です。
どうも、予想より僕の親知らずはしぶとかったようです。
ときおり若いドクターは「助手がいればなー」とか「おっかしいなー」などと
汗だくで独り言をいっています。
「抜く」というより、「掘られている」という感じでした。
途中「何方向からかメスで掘り下げますね」と言われました。
「うぉー、徳川埋蔵金じゃないのに!」と心の中で叫んで、泣き顔になりました。
結局親知らずの抜歯は3時間かかりました。ぐったりです。
歯は、4分割に切断してやっと抜けたそうです。
私の、ミドルクラスだった顔はすっかり低予算のハリウッドメイクのように腫れあがっています。
痛々しいと言うよりはむしろコミカル。
シルエットはムーミン。よく見れば「がんばれタブチ君」
ナルトのほっぺを描けば、「天才バカボン」にそっくりです。
職場に戻ったら、僕の顔を見た上司から「いやー、今日はもう帰りなさい」
と暖かい言葉をかけられました。
デスクにうつむきながら「プッ」と笑いをこらえたのを僕は見逃しませんでしたが。
うわー、麻酔がきれてきた。唾を飲み込むのも痛いよー。
そんなわけで、もう寝ます。
みなさんも歯をお大事に。