19990907

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学年会議から始まった一日。
2年生の授業では、図書館から引き取ってきた古雑誌を素材に、コラージュの授業に入る。
午後は、印刷屋さんと学校案内ポスターの校正打ち合わせ。
D大学の営業さん来校、話を聞く。
溜まっている指導要録を書く。
明日の職員会議の資料を作る。
最近、一連の仕事に「慣れ」を感じてハッとする。
慣れない仕事を抱えるのもつらいけど、 慣れてくるのはやばい気がする。
昨日新聞に発表された、都の大規模な財政再建策は、職員室のもっぱらの話題だ。
3年間に渡って、都の職員のボーナスを大幅に削減するのだそうだ。
きつきつで住宅ローンなんて組んでいる人にすれば、結構深刻である。
だけど一般企業で、不況と戦っている人から見れば、まだまだ生ぬるいかも知れないね。
リストラには手を出さずに、全職員一律給与カットというのがいかにも公務員らしい。
教師という仕事を「ビジネス」と捉えれば、こんな割の合わない仕事は無いと思う。
だけど、ライフスタイルとして「教師」と言う仕事は、結構開拓の余地があるような気がする。
自分を振り返るとき、高校時代はエキサイティングで、自分の方向性を模索する時期だった。
だから、高校時代をとても重要な時期だったと思っている。
そんな高校時代を、現在生き抜いている彼らと接する日常は、
自分にとって刺激的なはずだと思ってこの仕事に就いた。
僕もまた、彼らにとって影響を与えうる存在でありたいと思う。
生き方や、価値観や、発言が、彼らに何らかの刺激を促すものであればいい。
あるいは、その種がまければいい。
だから、いつだって教師を辞められる生き方をしていよう。
教師しか出来ないようになったら、教師を辞めるつもりだ。
NYのライアンからメールが届いた。
「ブルックリンで高校の美術教師の仕事を得た」と言う嬉しい知らせ。
I need to start a good art program.
そう書かれていた。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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