猫のコビ

六年前にイタリアでの生活を始めるのと引き換えに
いくつもの大切なものを手放した。というか捨てた。
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猫のコビもそのひとつ(一匹)だ。
西多摩郡の瑞穂町に住んでいたころ、勝手に僕の家に住みついて、
子猫まで出産した猫のコビは、僕と一緒に引っ越しを繰り返したけれど
イタリアに連れていくことはできなかった。
コビは父の仕事場に引き取られ、愛された。
父が入院してから、忘れてはいけないタスクの一つは
父の代わりにコビに餌をやり、トイレを掃除し、撫でてやることだ。
父がこの六年間、そのことを欠かさずに世話をしてくれていたのだ。
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もう13歳になった、お婆さん猫のコビは、
父の不在をあきらかに寂しがっている。
僕の膝にしがみつくように乗ってきて、降りようとしない。
お見舞いに、コビも一緒に行けるといいのになと思う。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. M より:

    ほんとだね、コビもお父さんに会いたいよね。

  2. miedon より:

    さびしいのでしょうねぇ~
    それと同時に、先生を通してお父様の残り香を猫ちゃんは感じ取っているのではないですか?

  3. uttie より:

    猫はいろんな感じるセンサーをもっているみたいです。

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