中越沖地震のニュースは驚きました。
海外に住んでいて、母国の天災に関するニュースを聴くというのは
いつも独特な感情が引き起こされるのです。
柏崎には、お世話になった牧師夫妻の教会もあります。
被災地の復興がなされ、被害を受けた人々の心に慰めがありますよう祈ります。
イタリアでも、このニュースは新聞の一面を飾るトップニュースで
テレビからもKashiwazakiという言葉が繰り返されるのが聞こえてきます。
日本の被害状況を伝え、安否を気遣うと同時に、原発で火災が起きたこと、
放射能を含んだ水が海水に流れ出した可能性(放射能漏れの可能性)が
あることにイタリアのジャーナリズムはショックを隠しきれないようです。
そもそも、地震が起こりうる(想定される)場所に何故原発が設置されて
いるのかという、エネルギー行政に対しての驚きと疑問があるのです。
日本ではこれらのことは問題提起されたり、
報道されたりしているのでしょうか?
どんなことが起きても、余り本質的な議論が喚起されることなく、
被災地の瓦礫や、避難所の人々と言った映像が流されるだけの
表層的な報道が多いように感じています。
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一方でこんなニュースも出てますね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000013-yom-soci
確かに日本のマスコミは肝心な所で腰が引けてますが(自分で言って
耳が痛い)、国、政府自体に本質的な議論を避ける所ありますよね。
地震に対する原発の耐性は「未知数」だそうですが、そんな状態で
こんなに作ってたのかと…。で、気がついた時には電力供給で
かなりの依存が出来て、もう後には引けない。なんだかなあ。
チェルノブイリを受け、イタリアでは1987年の国民投票により
原発の建造ならびに使用が禁止されています。
しかしながら、昨今の環境問題やエネルギー供給の問題などを考え、再びその是非について議論が起こっていたところでした。
従って今回の事故は、彼らにとっても関心の低い問題ではなかったのです。
いつも、後手後手で動くのが行政であり、メディアも操作している感じがしてたまりません。
危機管理もさることながら、なかなか厳しい状態です。
イタリアのニュースでは、変圧器の火災映像などは報道されたのでしょうか。
食品添加物問題にしても、いい加減、その場しのぎの結果が出てきています。
売るためには何でもする。利権のためには何でもする。
どこか、おかしい感じがするけど、若い人はハンバーガーを平気で食べています。
>mitz
イタリアは今エネルギー不足が課題ですよね。
電気代は欧州の他の国々ともくらべて2倍だと
コリエーレ・デラ・セッラ紙には書かれていました。
安全にはコストがかかるもの、というコンセンサスは
必要ですよね。日本は島国なのにエネルギーが
あそこまで安いのはむしろ、持続可能なのかという
視点から見ても、不思議です。
>ゆー
食べ物の価格もそうですし、日々眼にする報道映像なども
バイアスがかかっているという視点が必要ですよね。
与えられるものを、ただ消費することに慣れすぎて
いてはいかんですよね。
やっと連絡が取れ、神学校やバイブルキャンプ場はやっと水道と電気が通ったそうですが、昨夜の時点ではガスはまだとのこと。
続く余震、二次災害が心配ですね。お祈りします。