カラヴァッジオ 其の二

グルノーブルよりミラノへと戻ってきました。
今日はゆっくりと眠ったので、結構疲れがとれました。
現在ミラノのレアーレ宮殿で公開中のカラヴァッジオに関して
もう少しメモを残しておきます。
(*画像はクリックで拡大)

キリストの捕縛(1602年 カンヴァスに油彩 133.5X169.5cm)
通常はアイルランドの国立美術館(The National Gallery of Ireland)
に大切に収蔵されている作品です。ダブリンまで出かけなくても出会えたとは!
イエスは彼に、「ユダ。口づけで、人の子を裏切ろうとするのか。」と言われた。
(ルカによる福音書22:48)
白昼に神殿の中で堂々と群衆に教えているイエスを
捕縛すれば大騒動が起こるので、人込みのない夜中に行わなければいけなかった。
銀貨三十枚でイエスを売り、兵士と祭司長たちをゲッセマネの園へと先導して、
その上、他の弟子と間違えないように、イエスにキスをしたその瞬間を
画家、カラバッジオは目撃者の視点をもって劇的に描きあげています。
キリストは最後まで、ユダを「友よ」と呼びかけました。
陰謀に満ちた闇夜に、キリストの哀しみが
強い光と共に浮かび上がってくる作品でした。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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