ベネチア・ビエンナーレ 北欧館


ベネチアビエンナーレにおいて、僕が一番時間を過ごしたのが北欧パヴィリオン
といっても、作品を一番気に入ったとか言う理由ではない。

「Sharing Space Dividing Time」と題された北欧館の展示
そのタイトル通り、この空間をシェアしている人々を見ているだけで飽きなかった。

打ちっ放しのコンクリートが骨太に組まれた北欧館は
いつも思うことだけれど、建築そのもの存在感が強すぎて
本来作品を寄せ付けない空間になっている。(展示のための空間でありながら)

今年の展示はスウェーデンとノルウェーが毎日交互に行っていて(フィンランドは不参加)
僕が観たときは、スウェーデンの作家Miriam BackstromとCarsten Hollerの
サウンドインスタレーションでした。

天井からスピーカーがいくつも吊られていて、そこでは外の雑音が聞こえ、
外では屋内の雑音が聞こえるというものなのだけれど、
音のボリュームが低すぎて、みな気付いていないようでした。

殆どの人は、パヴィリオン中央に立つ大木を作品と勘違いしたみたいです。

だって、一番造形的なのはその木と、遊びに来ていた鳩だったし、
そして一番素敵な音は、ベネチアの教会から聞こえる鐘の音だったから
(*全ての写真はクリックで拡大します。)

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. mina より:

    すてきですね。気に入りました!のどかですね。気づいていても気づいてなくてもなんか見ようとしてる気持ちや??な感じとか、この風景自体が、優しくって、美しい、、、いいですね。私も、ぽわーって、この空間に入って行けるとよいのに、、、、、。

  2. uttie より:

    >mina
    そうですね。この空間自体が素敵で
    僕もしばらくしゃがみ込んでいました。

コメントしてください

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です